金本監督 キャンプ初日いきなり喝!

 日本ハムを除く11球団が1日、沖縄と宮崎の両県でキャンプインした。阪神は沖縄・宜野座村野球場でスタート。「超変革」を今季のチームスローガンに掲げる金本知憲監督(47)は雨模様の下、精力的に練習を見守ったが、改革のひとつ「ウエートトレーニング」の物足りない成果には不満を漏らし、怒りをあらわにした。「妥協のない喝」を号砲に、16年度の金本阪神が船出した。

 サザンオールスターズの「真夏の果実」がBGMで流れるなか、金本阪神の超変革キャンプが幕を開けた。前日の快晴がウソのように宜野座上空は雨交じりの突風に見舞われ、初日は終日ドームでの練習を強いられた。キャンプ地の移動手段に「セグウェイ(自動立ち乗り二輪車)が欲しい」と話していた指揮官にとって窮屈な船出になったが、指導モットーのひとつ、「厳しく」の視界が狭まることはなかった。

 歓迎セレモニー、ウオーミングアップ、ブルペン…終始穏やかな表情で選手の息づかいを感じていた指揮官が、楽しみにしていた空間に足を踏み入れた瞬間、形相を変えた。ランチを終え、午後2時過ぎに向かった先はトレーニングルーム。「強制力を持ってやってもらう」と宣言していた通り、第1クール初日からウエートトレがメニューに組み込まれたが、自身が想定していた風景とは違った。

 「初日ということもあって、トレーナーも遠慮しながらやっていたので、そこはビシッと言った。追い込みなさい!やらせなさい!と。探り探りやっているから、ちょっと違うだろ!と。シーズンオフに準備してこい、初日から追い込ませるぞと言っているんだから、何を探り探りやる必要があるのか」

 怒りの矛先はコンディションを管轄するトレーナーに向けられた。

 「きょうからフルでできるように、シーズンオフに用意してこいと言ったんだから、勘違いがありますよ。これは、選手に対してじゃない」

 指揮官は現役時代の経験を鑑み、「コーチの目の届かないことが多いから休憩所になる」というトレーニングルームの改革を着手。そこに居合わせた西岡は「監督は存在だけで空気を変えられる方。メリハリのあるトレーニングができた」と、張り詰めた空気が漂っていたことを明かした。オフはトレーナー陣に選手の筋力数値の増減を管理し、数値の提出を義務づけるなどウエート改革を施してきただけに、徹底されていないもどかしさが口をついてあふれ出た。

 喝!を受けたトレーナーの責任者は「追い込ませる担当は私です」と猛省。「全員の意識を変える」。金本監督がそう宣言していた通り、妥協なき29日間がスタートした。

2023-11-05
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