藤浪 異例の紅白初戦2・11登板へ
「阪神春季キャンプ」(8日、宜野座)
開幕投手候補がいきなり登場だ。阪神・藤浪晋太郎投手(21)が今季チーム初実戦となる11日の紅白戦に登板予定であることが8日、分かった。この日は金本監督が見守る中、ブルペンで62球を投げて順調な調整をアピール。早期の実戦登板は右肩の不安が解消されている証拠で、予定通り登板できれば自己最速での初実戦となる。
開幕に向けた調整を考えれば、まだ通過点でしかない。それでも、そのマウンドに立つことに意味がある。2月11日、金本阪神の今季最初の紅白戦。一つの節目となる初実戦に、藤浪が登板予定であることが分かった。
いきなり迎えることになった、今季の初実戦。ローテ争いを繰り広げる投手らはすでにシート打撃に登板しているが、藤浪はまだブルペンでの投球のみ。それでも、フリー打撃登板も挟まずに実戦に向かえるのは、順調に調整を進められている証しだ。
昨季後半に、右肩の炎症を発症。昨年いっぱいはノースローで調整し、年明けからキャッチボールを再開した状態でキャンプを迎えたが、不安はない。過去3年の自身の初実戦となる紅白戦の登板を振り返ると、1年目はキャンプでの実戦登板はなく、一昨年は2月20日、昨年が2月15日。11日に登板できれば自己最速での実戦登板となる。
開幕投手候補の藤浪が不安なくステップを踏んでいることは、チームにとっても大きい。この日はブルペンでの投球中に、金本監督も足を運んで状態をチェック。藤浪がフォークの練習に熱を入れていたところも、じっくりと見つめていた。
「(フォークが)あるだけでもね。去年もそこそこ(フォークで)三振を取ったでしょ?可能性を秘めたピッチャーで成長段階」と指揮官。多彩な変化球を操る右腕が、精度を高めるべく練習に励む姿に納得。また香田投手コーチも「(フォークの精度がより高まれば)強烈なボールになる」と期待を寄せた。
フォークの神様・杉下茂氏(90)も見守った中で、62球のピッチング。藤浪は「いい感じで投げられました。(ワンバウンドのフォークが目立ったのも)しっかりたたけてるからでしょう。練習は練習のためじゃなく実戦のため」と振り返る。今後の実戦で、練習の成果を積極的に試していく。
11日には、紅白戦前に金本監督と下柳臨時投手コーチの対決も予定されているが、見どころはそれだけじゃない。早くも見参の藤浪が、開幕に向けてまた一つ階段を上がる。
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