藤浪 20日楽天戦で初対決オコエ斬り
「阪神春季キャンプ」(15日、宜野座)
阪神・藤浪晋太郎投手(21)が20日・楽天戦(宜野座)で今年初の対外試合先発に臨むことが分かった。この一戦には楽天のルーキー・オコエの出場が濃厚で、初対決が実現すれば大きな注目を集めそうだ。いきなり156キロをマークした実戦初登板から中8日。イニングも伸ばす予定で、初の開幕投手へ視界良好だ。
初の開幕投手へ一歩一歩、ステップを踏んでいく。藤浪の今年最初の対外試合が20日・楽天戦(宜野座)に決まった。これまで、次登板について「結果を求められないなら、紅白戦でも対外試合でも変わらない」と話しており、今年2度目の実戦へ不安はない。
虎のエースが規格外ルーキーに胸を貸す。最大の注目は昨夏の甲子園を沸かせたオコエとの対決だろう。1軍生き残りを狙うルーキーについて梨田監督は「なるべくチャンスを与えていく」と説明。20日の試合でもスタメンに名を連ねる可能性は高い。
藤浪は昨年から甲子園で躍動するオコエに熱視線を送っていた。ドラフト会議前日には小笠原(中日)、高橋(ソフトバンク)と共に注目選手として名前を挙げ、「オコエ君は能力が高い。あれだけ積極的に走れる選手はうちにもプロにもいないと思う。おもしろい選手ですね」と快足を武器にしたダイナミックな走塁を絶賛。ポテンシャルの高さに太鼓判を押していた。高校時代はともに聖地を沸かせた2人の初対決。実現すれば南国・沖縄をさらに熱くしそうだ。
キャンプ第4クールを迎えて藤浪の仕上がりは順調そのものだ。今年実戦初登板した11日・紅白戦(宜野座)では2イニングを投げ1安打無失点。最速156キロをマークするなど昨季後半に痛めた右肩の不安を一掃した。ただ、味方相手の投球は内角を攻めづらいもの。対外試合ではそうした懸念も生じず、シーズン本番に近い本格投球が可能となる。
第3クール最終日の14日には、ブルペンで今キャンプ最多となる84球を投げた。ブルペンで球数を投げるタイプでない右腕にしては異例の多さだが、「今日は投げてもいいと思った」と20日の登板を見据えていた。
14日の紅白戦では開幕投手を争うメッセンジャー、岩田、能見もそろって好投したが、大本命の座は揺るがない。「3・25」へ視界良好。先頭を走り、後続を突き放す。