黄金ルーキー高山 25日に1軍昇格

 「阪神春季キャンプ」(22日、宜野座)

 阪神・ドラフト1位の高山俊外野手(22)=明大=と、同6位・板山祐太郎外野手(21)=亜大=が25日に1軍キャンプに合流することが22日、分かった。金本知憲監督(47)が掛布雅之2軍監督(60)から現状報告を受け決断。高山はこの日の四国ILp・高知戦で3安打、板山は決勝打と猛アピール。また、2軍キャンプMVPに選出された原口文仁捕手(23)の1軍昇格も決まった。

 高山&板山のルーキーコンビが1軍昇格切符を勝ち取った。2軍安芸キャンプ打ち上げ翌日の25日、フレッシュコンビがいよいよ宜野座キャンプに合流する。

 指揮官は高山が右手の手術明けであることを考慮し、キャンプ序盤から柵越え連発の報告が来ても、一貫して「今、無理させてはいけないから」と招集プランを否定していた。

 この日も高山が四国ILp・高知戦で3安打したと聞かされたが「話し合いをしてみてから。きょうは正式な報告は受けていない。スローイングがまだちょっと。手術して、出来上がりが遅い」と、慎重な姿勢を崩さなかった。

 だが、ドラフトで自らクジを引き当てたダイヤの原石が気にならないわけもなく、「早く見たいのは見たい。キャンプ中の昇格はない?それは分からない」と本音をチラリ。仮に昇格させるなら実戦で起用するかと問われると「コーチが見て、推薦があればすぐに使ってみたい」。板山についても「見てみたいね」と、25日の練習試合・日本ハム戦(宜野座)で「山山コンビ」をスタメン出場させる可能性に言及。掛布2軍監督とのホットラインでゴーサインを出したようだ。

 高山は右手有鉤(ゆうこう)骨を手術した影響で2軍スタートしたが、プロで通用するポテンシャルを安芸キャンプで存分に発揮。東京六大学の通算安打記録を塗り替えた素材はミスタータイガースの度肝を抜き、「本物」とうならせた。

 キャンプ中盤は疲労で打撃の調子を落としていたが、前日の韓国・ハンファ戦(安芸)で約4カ月ぶりの実戦出場を果たし、3打数1安打。プロ初安打を記録し、実戦2戦目の固め打ちにつなげた。

 掛布2軍監督はドラフト1位&6位ルーキーについて「金本監督と話すよ。こちらは大丈夫という状態」と言った。高山と板山は2軍キャンプ打ち上げの24日に帰阪したのち、金本監督の待つ沖縄へ向かう。

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