藤浪4回完全 開幕2カード目初戦へ
「阪神紅白戦、紅組7-3白組」(28日、宜野座)
阪神・藤浪晋太郎投手(21)が28日、紅白戦(宜野座)に先発し予定の4イニングをパーフェクトに抑えた。実戦3度目のマウンドで持ち味の修正能力を発揮。次回は8日・西武戦(甲子園)に先発予定で、シーズンでは昨季の上位2チームに先発する「Vローテ」の中心を担う。
今年3度目の実戦マウンドで持ち味の修正能力を発揮した。最高気温21度、久々に晴れ渡った沖縄で、予定の4イニングをパーフェクト。プロ4年目シーズンへ、藤浪が南国での総仕上げを終えた。
「回を追うごとに修正できました。まだいいボールと悪いボールがあるけど、ストレートは確実にいいボールが増えてきた。よりブルペンでしっかり投げて、全体的に質を高めていきたいです」
初回、いきなり先頭大和のバットをへし折ると、二回のルーキー高山との初対戦では、153キロで三ゴロに。だが、本人の感触はイマイチ。すると、マウンドで腕の振りを確認し、フォームを修正。三回以降、理想とするイメージに近づけた。
「変化球をうまく使って、コースをついたり、もっとピッチングになれば良かったんですが。力で抑え込んでいるだけなので」
試合後は反省の言葉が口をついたが、右肩痛からの回復が何よりの収穫だ。「例年より慎重に入ったのは確かです。(ブルペンで)連投もしなかったし、球数も抑えた。痛みや違和感はないです」と不安をかき消した。
これで沖縄での準備を完了した。金本監督は「当たり前というか普通というか。スピードも出てましたし。彼ならあれぐらい当然、投げられるという意味でね」と信頼。あくまでメッセンジャーと争う開幕投手の「候補」と強調したが、開幕ローテの青写真がくっきりと見えてきた。
開幕ダッシュへ藤浪は「Vローテ」の中心を担う。次回は8日・西武戦(甲子園)に登板予定で、開幕2カード目・ヤクルト初戦の先発が濃厚となった。今年は4月末までにヤクルト戦、巨人戦が2カードずつ組まれている。若きエースがいずれにも先発し、昨季の上位2チームを徹底的にたたくプランだ。
よって、開幕投手は次回4日・ソフトバンク戦に先発するメッセンジャーが2年連続で務めることが決定的。2戦目に左腕・能見をはさみ、3戦目で藤川が4年ぶりのタテジマ姿を披露する方向だ。
メッセンジャー、能見、藤川、さらに藤浪、岩田と続くローテは盤石。先発6番手は未定だが、11年ぶりのリーグVへ、準備は整いつつある。