藤浪、ヤ斬りへ緩カーブ完成させる
阪神・藤浪晋太郎投手(21)が16日のオープン戦・ロッテ戦(QVC)で先発することが11日、分かった。その後は、21日のオープン戦・オリックス戦(京セラ)か、23日の2軍練習試合・香川戦(鳴尾浜)に登板し、開幕2カード目初戦の29日・ヤクルト戦(神宮)に向かう。習得に励んでいる緩いカーブを完成させ、開幕への準備を整える。
開幕へ向け、藤浪の逆算ローテが見えてきた。15日のウエスタン開幕・中日戦(鳴尾浜)で投げる案もあったが、オープン戦の16日・ロッテ戦に先発することが判明。その後は天候に左右されない京セラドームで行われる21日・オリックス戦に中4日で登板するか、登板間隔を重視して23日の2軍練習試合・香川戦(鳴尾浜)に登板し、藤浪のシーズン初戦となる29日・ヤクルト戦(神宮)に臨む。
藤浪は今年ここまで実戦4試合に登板。8日のオープン戦・西武戦(甲子園)では5回6安打2失点、2月20日の練習試合・楽天戦(宜野座)では3回5安打6失点と対外試合では失点が続いているものの、2度登板した紅白戦では本塁を踏ませなかった。
今年初の実戦登板となった2月11日の紅白戦(宜野座)では、最速156キロをマーク。昨シーズン終盤に発症し、プレミア12を欠場する要因となった右肩炎症の不安は感じさせない。
西武戦では、これまであまり投げなかった120キロ前後の緩いカーブを試した。投球の幅を広げようとする姿はチームスローガン「超変革」に合致。ロッテ戦でも試投し、完成を目指す構えだ。
この日、バント練習を中心に汗を流した藤浪。ロッテは昨年の交流戦(6月3日、甲子園)で連続無失点イニングを32で止められ、6失点を喫した相手だ。苦い経験も過去のもの。因縁の相手を、緩カーブも交えた投球で抑え込み、開幕へ向けて弾みを付ける。