岩貞先発6番手「最後の最後に急浮上」
「オープン戦、オリックス2-2阪神」(21日、京セラドーム大阪)
出遅れた左腕が先発6番手に急浮上した。阪神・岩貞祐太投手がオープン戦初登板。5回5安打1失点の好投で、アピールに成功した。
「今までやってきたことがある程度できたと思います。オープン戦は初めて投げたので、どれくらい投げられるかなと思っていた。自分の投球に集中できたのは良かったです」
最速148キロ直球とチェンジアップ、スライダーのコンビネーションがさえた。シュート、カットボールも効果的に使い、「キャッチャーがうまく引き出してくれた」とコンビを組んだ梅野に感謝。1点リードの五回は無死一、二塁のピンチを背負ったが、右犠飛による1失点でしのぎ、逆転は許さなかった。
復帰を待ち望んでいた金本監督は「最初、島本か岩貞かというところで期待していて、秋山を含めて岩崎と4人の中からと思っていて。キャンプで脱落したのかな、肩に違和感があると。これは終わったなと思ったら、最後の最後に急浮上してきたね」とニンマリ。香田投手コーチも「キャンプのいいときプラスアルファぐらい。彼らしい、躍動感があった」と評価した。
これで先発6番手は2人に絞られた形だ。秋山は25日のウエスタン・広島戦(由宇)に先発予定で、岩貞も同カード3戦目の先発が濃厚。2カード目のヤクルト3戦目は、メッセンジャーが中5日で先発する方向だ。2人は4月1日からのDeNA3連戦中での先発をかけて争う。念願の開幕ローテ入りへ、岩貞は「開幕はあきらめていない。遅れた分を取り戻したい」と力強く話した。