絶対に負けない!金本監督初伝統の一戦

 阪神・金本知憲監督(48)が4日、5日から始まる今季初の巨人戦(東京ドーム)を前に意気込みを口にした。現役時代、数々のドラマを演じてきた巨人戦を指揮官として初めて迎える3連戦。この日は投手指名練習だけのため、宿舎などで静養に努めた。わずかな休息を挟み、現役時代と変わらぬ闘志で好調の巨人に挑む。

 勢いには屈しない。のみ込まれることなく、前に出る。順位を気にかける時期ではないにせよ、それぞれ首位と2位で迎える今季最初の伝統の一戦。本能がうずく。いざ、G倒へ。金本監督の言葉には熱がこもった。

 「(巨人は)開幕からスタートダッシュしているしね。とにかく上のチームには勝たないとね。まだ順位とか全く関係ないけど、その勢いに負けないようにしないといけない」

 開幕4カード目での初顔合わせ。共に1年目の巨人・高橋監督とは、同じ4月3日の誕生日であり、その節目を共に白星で飾って今回の3連戦に挑む。3カード連続で勝ち越している宿敵の勢いを感じるが、だからこそ、どういった戦いができるかが重要となる。

 「(今年は巨人が強いがと問われ)うん、今強いから。勢いがあるから。それに絶対に押されないように。(語気を強め)選手がそうやって思わないといけない。ここでは絶対に負けないんだ!と」

 素直に今の巨人の強さは認める。だからこそ負けたくもない。「(現役時代の巨人への意識は)強い時はね。中日が強い時は中日を意識していたし、巨人が強い時は巨人。ヤクルトが強い時はヤクルトを意識していた」。強者に挑む時こそ熱く燃え、戦ってきた。その気持ちは今も変わっていない。

 東京ドームでは09年を最後に、6年連続で勝ち越しなし。「そういう苦手をつくらないためにも、選手は意識してやっていかないと。去年、東京ドームで負けているんだというのをね。硬くなる必要はないけど、やっぱり今年はここで勝ち越すぞというものを出してほしい」。まずは気持ち。敵地でも関係ない。自身がそうだった。

 東京ドームでは、頭部死球後にアーチをかけた。現役最後の東京ドームの試合でも、歴代単独10位の通算475号弾も放った。現役時代、球団別で最多の96本塁打を放ったのが巨人戦。刻み続けた数々のドラマが再び動き出す。勝利への執念は今も同じ。選手に思いを託し、共に戦う。

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