3勝目メッセに金本監督「恩返ししろ」

 「広島9-12阪神」(22日、マツダスタジアム)

 指揮官に大きな借りができた。鬼門マツダスタジアムで、相手は天敵広島、さらにスライド登板。悪条件が重なった阪神・メッセンジャーが大乱調だ。5回までに自己ワーストタイの11安打を浴び、7失点以上は自身4度目。目を覆いたくなるような結果でも、今季3勝目。試合後は声を弾ませてニッコリだ。

 「ラッキーボーイ!ラッキーボーイ!チームメートに感謝したいね。これだけ点を取られても、それ以上の点を取ってくれたんだからね。助けられたよ」

 2年ぶりマツダスタジアムでの登板。軟らかいブルペンの土と、硬いマウンドの違いに苦しんだ。初回3点の援護をもらいながら、3連打で満塁とされると、4番新井の右中間二塁打で走者を一掃された。その後もエルドレッドにソロ、松山に2ランを浴びるなど最後まで修正できず。終わってみれば5回で116球を投げていた。

 開幕投手のまさかの大炎上。勝利投手の権利を得る五回まで続投させた金本監督は試合後、厳しい言葉で助っ人へ奮起を促した。

 「読まれているのか…すべての球を見られているしね…。でもまあ修正するでしょう。7失点の勝ち星をどう恩返ししてくれるか、チームに…。次回が非常に楽しみですね。もうオレは言うからね、メッセに。『恩返ししろ!』って」

 投手コーチも同じ考えだ。今季から香田コーチの方針で、苦手意識の排除に乗り出した。メッセンジャーは昨季広島戦3戦3敗。マツダスタジアムは14年に2戦2敗、防御率8・10と打ち込まれてから登板回避していた。

 それらを知った上での起用だったが、香田コーチも珍しく語気を強めた。「不運なヒットだけで済まされない。本来苦手をつくってはいけないんだ。チーム、球場に合わせて挑んでいかないと」。今後についても「もちろん、投げてもらう。やられたらやりかえさないと」とリベンジを厳命した。

 次回は28日・巨人戦(甲子園)に登板予定。ラッキーな白星を手にして、すでに気持ちは切り替わっている。伝統の一戦で指揮官、チームメートへ必ず恩返しする。

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