鳥谷連続フルイニング出場節目に猛打賞
「広島2-6阪神」(24日、マツダスタジアム)
節目の試合で背番号1にようやく快音が続いた。阪神・鳥谷が今季25試合目で初の猛打賞をマーク。2012年開幕戦、3月30日・DeNA戦(京セラドーム)から記録している連続フルイニング出場が600試合に到達した区切りの日、右へ左へ固め打ちを披露した。
二回の第1打席は二塁内野安打、三回の第2打席で右中間を破る二塁打、第3打席こそ見逃し三振に倒れたが、八回の第4打席も左前に打ち返して3安打。22日には今季1号3ランを含む、プロ入り自己最多の1試合6打点。新井の2000安打カウントダウンで盛り上がる敵地で十分な存在感を示した。
片岡打撃コーチは「おととい(22日)ホームランも出て、だんだん調子を上げていってもらわないといけない選手」と鳥谷にはさらなる上昇を求める。「勝ちゲームをきっかけに乗っていってもらいたい」とますますの奮起を促した。
福留に続き、西岡の名前もスターティングメンバーから消えた。打率3割台と好調を維持する2人を欠く緊急事態。穴を埋めるようにして、鳥谷が本来の姿を取り戻しつつあるのはチームにとっては光明だ。
試合に出続ける難しさは歴代4位のフルイニング出場を重ねる鳥谷が誰よりも知っている。「1年間シーズンは長いですし、誰にでもケガはあること。若い選手も頑張っていますし、自分は自分の仕事をするだけです」と力を込める。打率・235は満足できる数字ではない。左胸に『C』のキャプテンマークを付ける男が、ここから本領を発揮していく。