メッセ落胆…「よく分からない」
「阪神1-3巨人」(11日、甲子園球場)
好守に救われた会心の笑顔は、まさかのジャッジで落胆の表情に変わる。「本当にあのところでコリジョンと見なされたのはよく分からない。あれがすべてになってしまった」。阪神先発・メッセンジャーは冷静な口調を保ったものの、あふれる疑念だけは抑えられなかった。
「どう見てもアウトだったけど、ビデオを見て覆ったから何かが起こっていたのだろうけど、自分には理解できない」
あの判定がなければ…という思い。三回2死二塁。脇谷に中前に運ばれ、コリジョンルール適用で適時打となった場面。「アウトとなってベンチに戻っていたのが、ビデオでセーフになって気持ちを取り戻すのは難しい」。2点差となり、なおも坂本への四球を挟み、ギャレットに右前適時打を許して3点差に。
四回以降は無失点の124球の熱投。「8回まで投げて、チームに勝つチャンスを与えられたと思うので自分の仕事はできたと思う」。もちろん納得はしていない。普通の1敗とは違う悔しさが残った。