岩貞今季最短KO…投手へ四球から痛打
「DeNA3-1阪神」(14日、横浜スタジアム)
この日、慣れ親しんだ横浜の地が左腕にもたらしたのは大きな教訓だった。飛躍の道をまい進していた阪神・岩貞祐太投手が1つの四球から敗戦を喫する。危なげなく初回を3人で抑え、ここからいつもの奪三振ショーが始まる…。
そんな虎党の期待が打ち砕かれたのは二回だ。
先頭の筒香に内角シュートを右中間席へライナーで運ばれる。岩貞が浴びた今季初の本塁打で先制点を献上。問題はその後だ。
2死一、二塁となり、投手・今永に粘られた末に四球を与える。満塁となり、桑原を直球で詰まらせた当たりが左翼の前に落ちる2点適時打となった。「投げ急いで投球がばらついてしまった」。悔やんでも悔やみきれない。そんな今季最短4回3失点でのKOだ。
金本監督は「投手への四球が一番痛かったなというのはある」と振り返る。香田投手コーチも「投手に四球を出すようじゃダメ。気持ちを引きずってしまう」と厳しかった。
「あの四球もそうですけど、その後を最少失点で抑えればいいだけの話」と岩貞。1つのミスを敗戦につなげてしまった自身の弱さを嘆いた。ただフォームを修正した三、四回は復調の兆しも見せた。「それを次につなげていければ」。大学時代を過ごし、プロ初勝利を挙げた横浜の地。教訓を必ず未来の成長へつなげる。