ヘイグの意地!雄たけび2点タイムリー
「ヤクルト6-5阪神」(26日、神宮球場)
二塁上で両手をたたいた。手に残った感触は心地よく、思わず雄たけびをあげた。「チャンスの場面だったし、ランナーを返すバッティングができてよかったよ」。阪神のマット・ヘイグ内野手(30)が、一時同点に追い上げる2点適時打を放った。
2点を追う六回2死一、二塁。2ボール2ストライクから小川のフォークを捉えた。力強く引っ張った打球は左中間を転々。走者2人を生還させるには十分な当たりだった。
前夜は4打数無安打で適時失策も記録。攻守で精彩を欠いていた。汚名返上の一打を「昨日(24日)はボール球に手を出してしまったから、ストライクゾーンに来たボールを芯で捉えることだけを意識していた。今日のゲームでは、ヒットを打ちたいという思いを普段より強く持っていた」と振り返った。
適時打は3月31日・ヤクルト戦(神宮)以来で、もちろん19日に出場選手再登録以降は初めて。八回2死にもルーキから左前打をマークし、2試合ぶりのマルチ安打とした。
それでも2試合連続でサヨナラ負けを食らっただけに、浮かれた様子はない。一回にはバレンティンの打球をはじき(記録は安打)、先制点を与えた。「いいスイングをやっていかないといけない」。東京ドームでの挽回を誓って、チームバスへと急いだ。