掛布2軍監督38年ぶり輝流ユニでG倒
「ファーム交流戦、阪神6-1巨人」(11日、甲子園球場)
大きな1勝をつかんだ。38年ぶりに「輝流ラインユニホーム」を身にまとい、タクトをふるった阪神・掛布雅之2軍監督。宿敵・巨人に快勝し、目尻は自然と下がった。
「他のチームには申し訳ないけど、巨人のユニホームを見ると現役のときを思い返す感覚がある。現役のときのように興奮している自分がいたし、しかも甲子園ですし。(選手は)いい経験になった」
理想的なゲーム展開だった。初回に実戦復帰したペレスの2ランで先制すると、二回も同じく実戦復帰した上本のソロで追加点を挙げた。四回には板山が適時三塁打をマーク。前日に「打ちたいね」と予告していた“打倒マイコラス”を実現すると、投手陣も最少失点で巨人打線を抑えた。
この日、甲子園に来場した先着3100人に特製千社札がプレゼントされた。試合中には、掛布2軍監督がメンバー交代でベンチを出てくる度に虎党の声援に応えた。ただ観客数は6841人と1万人を割った。2日間で3万1000人を目指すだけに指揮官は「あしたは増えてほしい」と願いを込める。
「選手のとき以上に勝ち負けを意識している。監督は負けたら何もならない」。勝利こそわが使命。ミスタータイガースは貪欲に2連勝を狙う。