高山再生へ初の2軍戦!九州で掛布道場

 阪神のドラフト1位・高山俊外野手(23)=明大=が掛布2軍監督(61)の下へ2日間の“短期留学”することが21日、分かった。22、23日のウエスタン・ソフトバンク戦(筑後)に合流し、実戦調整する予定。高山が2軍公式戦に出場すれば初めて。リーグ戦再開後のチーム浮上の鍵を握る男が、九州の地で修業を積む。

 原点回帰で打撃を見つめ直す。黄金ルーキー・高山が掛布2軍監督に直接指導を受ける。ソフトバンクとの2軍公式戦が行われている筑後に合流し、試合に出場する見込みだ。

 同2軍監督は高山の打撃について「今は少し、ポイントが近いんだろうね。大学時代はそれでさばけたんだろうけど、プロの球はスピードもキレも違うから」と分析している。14日のオリックス戦以降、出場した5試合でも14打数2安打と調子の上がらない“愛弟子”の打撃を再確認するつもりだ。

 九州地方は雨予報で、天気が心配されるが問題ない。指揮官は「雨かもしれないけど、雨の方が室内でじっくり見られるし、ゆっくり話もできるからいいかもしれないね」と、プラスに捉えている。

 同じ千葉県出身のミスタータイガースと高山の信頼関係は厚い。春季キャンプは安芸の2軍でスタートし、右膝の使い方やボールの下をたたいてスピンをかけて打球を飛ばす極意などを指導された。すぐに柵越えを連発するなど、高い吸収力で成果を出していた。

 すぐれたバットコントロールなど持ち前の高い技術があり、疲労が蓄積しても器用に対応する。しかし現段階では、結果が伴っているとは言いがたい。高山はキャンプ中も「正しい形でしっかり打てる感覚を」と、常に自身の打撃の形を意識しながら練習していた。1軍の日程が空いた今こそ、見つめ直すチャンスでもある。

 交流戦ラストを勝利で終え「最後、勝つっていう結果で終われたのはいいこと。チームも勝っていって、僕もその波に乗っていきたい」と話していた高山。24日から再開するリーグ戦で浮上するにはこの男の力が必要不可欠。キーマンが生まれ変わる。

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