ゴメス、打てない上に六回守備で足引っ張った…
「巨人3-2阪神」(5日、東京ドーム)
完全復調が待たれる阪神・ゴメスが攻守で精彩を欠いた。「3番・一塁」でフル出場したが、巨人投手陣の前に4タコ2三振。守備でも失点につながる失策を犯し、好投していたメッセンジャーの足を引っ張ってしまった。
致命的な拙守は六回だ。1死一塁で橋本到が一塁前にドラッグバント。難しいゴロではなかったが、ゴメスが捕球し損ねて1死一、二塁とピンチを拡大。その後、メッセは坂本の適時打などで一挙3点を失った。
久慈内野守備走塁コーチは「何を慌てたんだろうね。イージーミス。今日はあれで負けたようなもの」と一刀両断。「打つ方(の不調)を引きずって守備があれだと、せっかくメッセがいいピッチングしていて申し訳ない」と険しい表情だ。
中軸で起用され続けている打撃は上がってこない。内海には一邪飛、中飛、空振り三振に打ち取られ、マシソンにもカウント1-2からの154キロ直球にバットは空を切った。
5月26日・ヤクルト戦(神宮)での13号ソロを最後に29試合連続ノーアーチと自己ワーストをまた更新。7月は4試合で14打数1安打、打率・071と不振を極める。試合前の打撃練習ではこの日も片岡打撃コーチのアドバイスに真剣な表情で耳を傾けていたが、なかなか好転しない。
「ミスをしてしまった。申し訳ない。明日頑張ります」。打てない、守れないという状態が続けば6月19日・ソフトバンク戦(甲子園)以来となる今季3度目のスタメン落ちの危機にさらされる。来日3年目でゴメスが最大の正念場を迎えている。
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