江越が救った!バレ大飛球をダイブキャッチ 金本監督「2打点の価値」

 「ヤクルト2-4阪神」(13日、神宮球場)

 阪神・江越大賀外野手の超美技が勝利を手繰り寄せた。2-1の六回無死一、二塁。バレンティンの打球は右中間へと舞い上がった。中堅・江越は猛然と落下地点へと走り「迷いはなかったです」とダイビング。目いっぱい伸ばした左手には、しっかりとボールが握られていた。

 「打席で結果が出ていなかったので、こういう形で貢献できて良かったです」

 抜けていれば一気に逆転を許していた可能性が高い。タッチアップで二走・川端の三進は許すも、マテオが後続をねじ伏せ、結局無失点。金本監督は江越の守備に賛辞を惜しまない。

 「あれはスーパープレー。2打点の価値がある」

 この日は7日・巨人戦(東京ドーム)以来のマルチ安打を記録。さらに今季2個目の盗塁も決めた。指揮官は、逆転の機運を高めた延長十一回の左前打を「ああいう場面で打つための気持ちの強さ。技術もそうだけど、ああいう場面で打ってこそ打者の価値がある」と称賛した。

 6日・巨人戦から7試合連続スタメン出場中で、打率・308。金本監督から連日熱血指導を受け、徐々に状態は上がってきた。それでも、江越は打撃面での課題を強調する。

 「体を開かないことが一番だと思います。それと右足にしっかりと体重を乗せて、インパクトで力を伝えること。まだ手探り状態ですが、なんとか身につけたいと思います」

 鳴尾浜にいた5、6月は掛布2軍監督の薫陶を受けた。「左足が突っ張ってしまうことがあるから、柔らかく使うように」。助言を聞き、体にすり込ませた。試行錯誤の日々は今後も続く。最大の魅力であるフルスイングは、まだ発展途上だ。

 攻守にわたる成長が「超変革」を加速させる。前半戦の最後に、江越がポテンシャルの高さを見せつけた。

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