鳥谷スタメン復帰で急降下…最近5試合で打率・136

 「広島10-3阪神」(9日、マツダスタジアム)

 完全復活はまだなのか…。阪神は天敵のジョンソンを攻略しきれず、投手陣も2桁失点で完敗。3連敗で借金は11にふくらんだ。2番・遊撃でスタメン出場した鳥谷敬内野手(35)は5打数無安打で、最近5試合では22打数3安打、打率・136と低迷。打倒・広島には主将の打棒が必要。きょうこそ打ってくれ!

 大敗の中、最後の最後まで主将のバットから快音は響かなかった。7点ビハインドで迎えた九回2死一塁、打席には鳥谷。一岡の直球で二ゴロに打ち取られて試合終了。チームとしても、鳥谷個人としても意地を見せることはできなかった。

 この日は7月20日・巨人戦(甲子園)以来となる2番に入ったが、5打数無安打。先発の左腕ジョンソンの前に空振り三振、二ゴロ、左飛、2番手・今村にも中飛に仕留められた。チームは10安打したが、スタメン野手では鳥谷と福留の主力2人がHランプをともせなかった。

 9試合ぶりにスタメン復帰した8月3日・DeNA戦(横浜)こそ3安打猛打賞で復活を印象付けたが、以降5試合は22打数3安打で打率・136。この日は3試合ぶりの無安打に終わった。鳥谷のバットが再び下降線を描き始めるのと軌を一にするかのようにチームも3連敗。今の状態が続けば、主将のスタメン落ち議論が再燃しかねない。

 試合後の片岡打撃コーチは鳥谷の現状について聞かれたが、答えることなくバスに乗り込んだ。鳥谷本人はジョンソンについて「よかったと思いますよ」と答え、「また頑張ります」と短く言葉を続けて前を向いた。

 チームは106試合を消化して、首位広島と15・0差、CS圏内の3位・DeNAとは5・0差。それでも金本監督は「前から言っているように、一番上しか見ていない。何が起きるか分からないよ」とネバーギブアップを宣言している。

 特に首位広島に対して今季は5勝14敗。5月22日(甲子園)から7月23日(マツダ)まで9連敗の屈辱を味わっている。指揮官は「そういう悔しい気持ちを持ちながらやり返す。投手も打者も、個人個人の気持ちが結集されて力になる」と奮起を促す。

 「熱くしたい」と波乱のペナントレース演出をもくろむ将の青写真を現実化するためにも、鳥谷がチームの中心として機能しなけらば話にならない。残り37試合。歴史的な大逆襲のためには、挫折を乗り越えた背番号1の力が必要だ。

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