北條に期待感グングン 右投手でも遊撃スタメンあるぞ

 阪神・金本知憲監督(48)が17日の広島戦(京セラドーム)で大きな決断をする可能性が15日、浮上した。前カード中日3連戦で北條史也内野手(22)を遊撃スタメンで起用し、3連勝。鳥谷を先発から外した試合で通算8勝1敗と分がいいだけに、左投手との相性が悪いという理由でスタメンを外れる鳥谷を右腕・福井の先発が有力な17日にどうするかが焦点になる。「将来」と「流れ」を考えれば北條の遊撃スタメン起用も構想に入ってくる。

 お盆明けにチームのターニングポイントとなりうるゲームがある。金本監督、首脳陣の決断次第では阪神の近未来が変わるかもしれない。

 不動の遊撃手・鳥谷が打撃不振により7月24日の広島戦でスタメンを外れ、代役に北條が起用された。主将は8月3日DeNA戦でスタメン復帰したものの、12日の中日戦で再びスタメン落ち。金本監督はその理由を対左投手への低打率(・150)と説明し、再び北條を遊撃スタメンの座に据えた。

 前カードの中日戦は左投手の先発が続いたため、北條が3戦とも遊撃でスタメン出場。16日からの広島戦は初戦に左腕ジョンソンが先発するため鳥谷のベンチスタートが濃厚だが、焦点はその後だ。

 相性の理屈にあてはめれば、17日は右腕の福井が先発するため再び鳥谷が遊撃で先発復帰する。だが、金本監督が「将来」と「流れ」を見据え、決断を下すことだってあり得る。勝負師として当然の理であるが、いい流れは変えたくない。

 データが物語る。北條が遊撃で先発した試合は前日まで6連勝。通算でも8勝1敗で勝率・889と圧倒的に分がいい。鳥谷の対右投手の成績は・279とまずまずだが、対福井の相性で言えば、北條は今季5打数3安打3打点で打率・600。金本監督は北條の打順1番について「(変えない)だろうね」と語っており、守備陣容など総合して、今後どう判断していくか。

 「(9日の対ジョンソンは)あと一歩まで追い込んだから前回よりもあと一歩。(前回は)6回で3点とったのかな。(明日は)4、5点とれるように」

 金本監督はそう期待を込める。仮に1番遊撃・北條のスタメンでジョンソンを撃破できれば、この流れを手放せないという論調が首脳陣の間で膨らむ。

 19日からの巨人戦(東京ドーム)は今村、大竹、マイコラスが先発予定。左、右、右との対戦になるが、投手によって遊撃スタメンが併用になる可能性も含め、北條の成長次第で球団内で意見が二分されることになる。

 「(中日の)ジョーダンとバルデス、いい直球を投げる投手から3、4点とったし、そこは自信にすればいい。ジョンソンは彼らよりは1枚上だけど…」

 まずは北條がジョンソンを捉えること。鳥谷に取って代わるには攻守に圧倒的な信頼度が必要になり、壁が厚いことも確かだ。目の前のハードルを確実に越えていければ、背番号2が大きな目標への挑戦権を得られる。

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