「1番・遊撃」北條4戦連続安打 八回に意地の二塁打
「阪神0-5広島」(16日、京セラドーム大阪)
簡単に途切れさせるわけにはいかない。首脳陣の期待に、応えなければいけない。阪神・北條が、敗戦濃厚なゲームの中で意地の一打を放った。「1番・遊撃」のスタメン出場で、また結果でアピールだ。
ジョンソンの前に3打席凡退。「コントロールが良かった。打たされた感じがしていた」と自身も重苦しい空気を背負っていたが、八回に「H」ランプがともった。2死から途中出場の原口が左前に運んで出塁すると、リードオフマンはゆっくりと打席に入る。
2番手・今村の変化球を引っ張り込み、三塁線を破る二塁打で好機を拡大させた。「ノーヒットで終わるよりは、1本出た方が次の試合にもいい」。得点には結びつかなかったが、好調ぶりを示すような鋭い打球だった。
12日・中日戦(京セラドーム)からスタメン起用され、4試合連続安打で14打数7安打。若虎のバットは火を噴き続けている。たゆまぬ努力、そして1軍戦91試合の実戦経験が背番号2を着実に成長させている。