データで見る 能見、プレート踏み替えの効果 本人は「シーズン終わったら教える」
7月下旬、阪神・能見篤史投手(37)が、人知れず、マイナーチェンジを図っていた。マウンドのプレートを踏む位置をそれまでの一塁側から、三塁側に変えたのだ。左投手は右打者へ角度あるクロスファイヤーを生かすため、一塁側に立つのが一般的だ。能見にとっても、勝負どころでズバッと投じる内角球は決め球でもある。
「理由?それは相手があることやから言われへんよ。シーズンが終わったら教える」
能見本人は詳細を伏せるが、7月19日・巨人戦(甲子園)で2回2/3、8安打6失点KOされたことがきっかけのようだ。金村投手コーチは「能見クラスなら微調整できるけど、シーズン中に変えることは勇気のいること」と言い、「三塁側にすることで左打者に角度がつく」と説明した。
能見は左投手として珍しく、左打者に苦戦する傾向がある。右打者の被打率・244に対して、左打者は被打率・274。昨年はさらに顕著で、右打者は打率・266に抑えたが、左打者に打率・300と打ち込まれた。7月19日も左打者の橋本に、3打数2安打4打点されていた。本人はシーズン中は手の内を明かさないというが、左打者対策は十分に考えられるだろう。
阪神の左投手では岩貞もプレートの三塁側に立つ。以前は一塁側だったが、昨春、久保2軍投手コーチから助言を受けて試してみると、これがはまったという。「抜け球がストライクになって、縦の変化を使いやすくなった」と課題の制球力がアップ。今季序盤のブレークへつなげた。
高めへ伸びのある直球を武器にする岩崎は、一塁でも三塁でもなくプレートの真ん中に立つ。一塁側では「クロスファイヤーが投げにくかった」と大学途中から現在の位置に変えたのだという。「試合中に変えられたらいいなと思う」と固定観念にとらわれず、打者を幻惑するための秘策を温めている。
能見は今季ここまで21試合8勝10敗、防御率3・54(9月2日時点)だが、プレートを踏む位置を変えてからの5試合は3勝2敗、防御率2・34だ。プレートの横幅はわずか60・9センチ。小さな変化のように思えるが、マウンドからの景色は一変するという。それぞれ投手の特性、考えを推測しながら投球を見るのもおもしろい。(デイリースポーツ・杉原史恭)
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