阪神、今季初6連敗で自力CS進出消滅危機 金本監督「ピリッとやらないと」

 「阪神3-5DeNA」(2日、甲子園球場)

 阪神が今季ワーストの6連敗を喫した。五回にはゴメス、中谷の2者連続ソロ弾で反撃。九回にも1点を返したが、そこまでだった。金本知憲監督(48)は「チャンスで打てない」と好機であと一打が出ない打線を嘆いた。3位・DeNAにはこれで4ゲーム差。3日もDeNAに敗れれば、自力でのCS進出が消滅する。

 負の連鎖から抜け出せない。月が変わった9月最初の一戦も、白星は遠いままだ。順位争いが佳境に入る重要な時期に、今季ワーストの6連敗。断ち切りたいのに投打がかみ合わない。勝利につながる一打が出ない。今季繰り返される光景は、ここ数年のチームの課題。金本監督も厳しい表情で言葉を発した。

 「得点圏にいってから、ずっともう2、3年前からの課題。チャンスで打てない。考えないと。どうすれば打てるか、チャンスで強くなるか」

 CS進出を狙う上で何としても勝ちたい一戦。その中でどれだけ勝負強さを発揮できるか。奪った得点はソロ弾2発と相手失策が絡んでのもの。追撃のチャンスは何度もあった。生かしきれなかったことがもどかしい。

 得点圏に走者を置いたのは、失策から1点を加えた九回も含めて5度。三回は2死二塁から北條が中飛に、五回は連弾に続いて1死二塁となったが狩野と北條に一打が出ない。2点を追った六回は、無死二塁から3番・高山に回る流れだったが無得点に終わった。

 七回はミスも絡んだ。「バントを失敗したりエンドランか…成功したバント(二回と五回)はあるけど」と指揮官。無死一塁から大和が試みた送りバントは二塁封殺で失敗。続く坂本は、2ボールから一走・大和がスタートを切った3球目をファウルに。結果的に右飛に終わり、最後は2死二塁で原口が空振り三振に倒れた。

 甲子園では4連敗となり、今季の甲子園での負け数は29敗目。30敗となれば02年以来だ。3位・DeNAとは4ゲーム差に広がり、3日も負ければ自力でのCS進出の可能性が消滅する。DeNAとの直接対決は3日も含めて5試合残っているが、CS進出もピンチとなる敗戦で、最下位・中日には2ゲーム差に迫られた。このままズルズルいくわけにはいかない。

 金本監督は「ピリッとやらないと。何となく流されてやってる。流れに乗って普通にやってるようでは絶対に勝てない」と語気を強めた。トンネルを脱出できるか。踏ん張りきれるかどうか。ここが正念場だ。

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