阪神フロント主導で金本体制検証へ…4年ぶりBクラスの原因明確にする

 阪神がフロント主導で、金本体制の1、2軍コーチ陣の検証を検討していることが20日、分かった。リーグ優勝、CSを逃した敗因を探る作業は不可欠であり、その分析は当然、コーチングスタッフの指導内容や役割分担にも及ぶ。必要とあればテコ入れも辞さず、血の入れ替えを断行することになる。

 リーグ優勝を逸し、CSも逃したチームをどのように立て直していくのか。18日に事実上終戦を迎えた金本阪神は現在、借金18で中日と並んで最下位に沈む。FAや新外国人による大型補強、ドラフト戦略…球団フロントは来季巻き返しへ総力を挙げて構想を練るが、勝てなかった理由を明確にする作業がその土台になることは言うまでもない。

 掲げたスローガンは「超変革」であり、短期成就が可能なほど甘い認識はもともと球団内になかっただけに、下位フィニッシュも想定内ではある。それでも、だからといって検証を怠るわけにはいかない。球団幹部の1人は「それは現場ではなくフロントの仕事。フロントの主導でそれ(検証)は必要ですよ」と話した。

 金本体制そのものがどうだったのか。1、2軍、各部門のコーチ陣の指導内容や役割分担、そして数字に表れない貢献度も含め、十分機能していたのかどうかなど、客観的な視点で見極め、テコ入れの可能性もゼロではないというのだ。

 打撃部門など数字だけを見れば軒並み散々なものだが、四藤球団社長以下、フロントの金本監督に対する評価、信頼は「何度も言うように変わりません」(球団幹部)と話す。複数年契約の掛布2軍監督や、指揮官の参謀役・高代ヘッドコーチ、矢野作戦兼バッテリーコーチらの留任は内定。1、2軍含め、来季体制、配置について大幅な改造はない見込みだが、指揮官の手を離れたところで、必要であれば調整が検討されていることも事実だ。

 ドラフトの構想については、昨オフ同様、金本監督の意向が大きく反映されることになり、これまで以上に素材重視の戦略が練られるだろう。FAや新外国人…これら新戦力の補強は変革の主体である指揮官の権限を認めていくが、体制2年目の最終的な組閣は不透明。初年度以上によりよい内閣を構築するために、あらゆる可能性を否定せず、フロントが手を尽くすというわけだ。

 成長、発展途上とはいえ、球団内に現状に納得する者はいないだろう。金本体制を強固、一丸にし、来季への期待感を高める意味でも、シーズン終了後に実のある検証を開始する。

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