掛布2軍監督、フェニックス・リーグを改革 異例サイン会&休養日導入
今秋の宮崎は“掛布流”の22日間だ!若手が参戦する10月3~24日のみやざきフェニックス・リーグで、阪神・掛布雅之2軍監督(61)が改革に着手することが21日、分かった。サイン会の開催、3日間の休養日導入などの施策は異例。戦力底上げの使命を帯びる背番号31が、南国で変革のタクトを振る。
まずは指揮官が「それは本当にいいこと。ぜひやってほしいと思います」と話す、選手による試合会場でのサイン会の開催。現時点では10日・巨人戦、16日・韓国ハンファ戦(いずれもアイビー)の2日間で実施予定。観客が20人に満たないこともある球場を変えたい。「ファンの目が選手を育てるから」。就任当初から一貫して願ってきた環境を、宮崎でも作り出す。
また、NPBが4日間設定している練習日(予備日)のうち、3日を休養日に充てる予定だという。平田2軍監督(現1軍チーフ兼守備走塁コーチ)時代の14年も、古屋2軍監督(現2軍チーフ兼守備走塁コーチ)の15年も、その3日間は練習試合を組んでいた。22日間で計21試合を消化する“実戦漬け”で成長を促してきたが、指揮官の考え方は少し違うようだ。
「試合(フェニックス・リーグの全18試合)に集中させたい。ずっと試合だと、後半に疲れちゃうでしょ?」
20日は江越を名指しし「『1軍でレギュラーを取る』くらいの形まで持っていくことができなかった」と険しい表情で話した。横田、植田に加え、横山ら投手陣も今季不完全燃焼に終わったのは同じ。18試合をきっちりとこなし、目に見える形で結果を出してほしい。GM付育成&打撃コーディネーター(DC)時代に2年間経験した宮崎での戦いを生かし、大きくかじを切った。
「特に海(植田)はきちっとした野球を経験させないといけないし、固定して使っていきたいところだよね。江越には数字を意識する野球をやってほしい。僕も楽しみだよ!」
17年シーズンへのスタートはもうすぐ。10月1日・巨人戦(甲子園)の今季最終戦から2日後。若虎たちによる、し烈な競争のゴングが鳴らされる。