岩貞10勝で福原の花道飾る 引退試合10・1巨人戦先発
阪神の岩貞祐太投手(25)が28日、今季最終戦の10月1日・巨人戦(甲子園)で先発することが決定的となった。同戦は福原忍投手(39)の引退試合。自身初の2桁勝利で、先輩の花道を飾る意気込みだ。
「若い僕らがしっかりとした野球をしている姿を見せて、福原さんが引退しても、僕らに(チームを)任せられると思ってもらえるようにしたい」
甲子園での指名練習に参加。軽めの調整を終えると、入団から3年間、同じユニホームを着た先輩への思いが口を突いて出た。
岩貞にとっても白星をつかみたい試合だ。今季の序盤は好投しても援護がなく、勝ち星が伸びなかった。6月3日・西武戦からは自身5連敗。8月終了時点で5勝9敗だった。それでも9月は4試合で4勝を挙げて、2桁勝利に王手をかけた。
また、今季最終戦は望月が先発する可能性もあった。だが、金本監督は「順位もかかっているし、岩貞の10勝もかかっているんで」。期待を込めて送り出される登板で、ふがいない投球はできない。
「ゲームを作って、それが勝ちにつながるようになればいい。ワンアウトでも多く取って、勝って終われるようにしたい」
自身の降板後には、どこかのタイミングで福原が登板する。先輩にリードした場面を準備し、10勝目をアシストしてもらえれば、節目の勝利は思い出深いものとなる。福原とともに有終の美を-。岩貞が快投で今季最終戦を彩る。