金本監督「全部がかみ合った」 逆転サヨナラ劇に笑顔
「阪神2-1巨人」(30日、甲子園球場)
阪神が劇的な逆転サヨナラ勝ちで、今季初の6連勝をマークした。
金本監督は試合後のインタビューで「よくまあ、最終回諦めずに打ってくれて、よかったです」と笑顔を見せた。
九回の逆転は、今季の新戦力の高山、原口がチャンスを作り、福留、鳥谷のベテラン勢がつなぎ、29歳の中堅・俊介がサヨナラ犠飛で決めるという理想的な展開になった。
サヨナラの場面で俊介を打席に送り出したことには「まあ、代打がいなかったんで(笑)。でも、俊介、最近調子がいいんでね」とジョーク交じりで振り返った。「本当に、若い選手がチャンスをつくって。(福留)孝介、そして鳥谷、で、中堅の俊介と、全部の力がうまくかみ合って逆転した試合だったかなと思います。もっと夏場に出して欲しかったですけどね」と、満足そうに振り返った。
投げても、今季不振にあえいだ藤浪が6回を1安打無失点という完璧なピッチングを披露。22日の広島戦での1失点完投に続く好投に、「前回、今年一番ぐらいという出来で。もう一度、感覚を持ったまま、やって欲しかったので。2回続けて良かったんで、これはもう来年につながると思います」と、来季の復活に期待を寄せていた。
10月1日の今季最終戦は先発・岩貞のプロ初の2ケタがかかる。さらには福原の引退試合でもある。「岩貞が10勝がかかっているんで、チームとして岩貞に10勝させてやるという気持ちを持っていって勝ちにいってほしいですね。僕らも、一番いい形で福原が思い切って投げられる場面を用意してやりたい。最後は勝ちにこだわって勝ちたい」と、有終の美を飾ることを誓っていた。