俊介「必死」犠飛で初のサヨナラ打 最終戦・福原先輩のため「勝って終わる」

 「阪神2-1巨人」(30日、甲子園球場)

 祝福のシャワーが気持ちいい。「先輩方がつないでくれたチャンスをどうにか生かそうと必死に行きました」。プロ初のサヨナラ打。ヒーローとなった阪神・俊介外野手は声を張り上げた。

 見せ場は九回1死満塁。沢村の148キロ直球をサヨナラの中犠飛にした。チーム一丸でもぎ取った勝利。金本監督は「俊介は最近、調子がいい。全ての力がうまくかみ合って逆転できた」と称えた。

 プロ7年目の今季、開幕1軍を逃した。それだけではない。昨年の秋季キャンプ、今春キャンプでも1軍に呼ばれなかった。「俺、大丈夫かな…」。昨オフのイベント後、舞台袖でそう漏らしたこともあった。

 5月6日に昇格したが、6月26日・広島戦(マツダ)でサヨナラ落球。その際、中谷と衝突して右膝を打撲。チャンスを逃した。「2軍生活がちょっと長かったんで、とても悔しいシーズンだった」。それが本音。だから満足はできない。

 ラスト1試合。大きな仕事が残っている。1日は広陵の先輩・福原の引退試合だ。「絶対に勝って終わりたいと思います」。悔しさを晴らし、感謝の思いを結果で表す。そのために絶対勝つ。

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