掛布2軍監督「夜の改革」3カ条!門限、指名練習、夕食は宿舎で
次なる掛布改革は“夜の3カ条”だ!阪神・掛布雅之2軍監督(61)ら2軍スタッフ、選手らが2日、宮崎入り。3日から始まる「みやざきフェニックス・リーグ」に備え、チーム宿舎でミーティングを行った。目標設定シート作成などの改革に続き、【1】門限夜10時【2】夜間練習は指名制【3】食事管理の徹底、という3つの夜間の取り組みを実施する。
真夏のような日差しが肌に突き刺さる。昼過ぎの時点で気温は30度。熱気に包まれる宮崎に、掛布2軍監督率いるチーム本隊が到着した。3日から、22日間にも及ぶ若虎のサバイバルが始まる。より充実した時間にするため、指揮官は次なる改革を熟考。それはずばり“夜の改革”だ。
【1】門限は夜10時
ファームの地方遠征を含めて従来は夜11時を基本にしてきたが、1時間早める。午後0時30分開始の試合に万全を期し、コンディショニングの維持を徹底。夜の誘惑も一切排除する。トレーナーもチーム宿舎で待機し、治療など臨機応変に対応する。
【2】夜間練習は指名制
野手全体での素振りなど、強制する練習は行わない。GM付育成&打撃コーディネーター(DC)に就任した13年秋季キャンプでは、自身の部屋をスイング部屋にし“掛布道場”を開講。しかし、今回は「まずは詳しく見てから」と慎重な姿勢を示し、「グラウンドでやる練習が大切だからね」と説いた。
【3】食事管理の徹底
試合後の夕食は、選手宿舎内の食事会場でしっかり取る。掛布2軍監督は「食事会場でしっかり食べて、その後ウエートトレーニングとかもあるし」と話す。「体作りも、技術も付けないといけないから」。門限の時間設定ともリンクしてくるが、まずはホテル側が用意するおいしい食事で栄養補給。外食による暴飲暴食はNG。全ては、練習の一環だ。
今秋の宮崎では、選手のサイン会、3日間の休養日設定、選手による目標設定シートの作成なども実施される。指揮官として初めて臨む南国での戦いでも、改革を惜しまない。
「試合の勝ち負けというより、自分の課題を見つけられる18試合にしてほしいね」
1日に華々しいデビューを飾った望月や、今季1軍に定着できなかった江越や横田。各人がそれぞれテーマを掲げ、来季への可能性を紡いでいく。球場から一歩離れても、そこは成長するための土壌。「掛布改革」の下、みやざきフェニックス・リーグが始まる。