金本監督一問一答(1)「苦しく、つらい、我慢…」

オーナー報告を終え、阪神・四藤慶一郎球団社長とともに会見する阪神・金本知憲監督=阪神電鉄本社(撮影・飯室逸平)
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 阪神の金本知憲監督(48)が5日、大阪・野田の阪神電鉄本社を訪れ、坂井信也オーナー(68)にシーズン終了を報告した。

 報告後、四藤慶一郎球団社長(56)とともに会見に出席した金本監督の一問一答は次のとおり。

 (代表インタビューで)

 -オーナーへはどのような報告を。

 「今年1年戦いまして、戦った上での反省点、どの選手がどれぐらい育ってきましたと。あと4位に終わったので、自分の力足らずで申し訳ないですと」

 -オーナーからはどのような言葉が。

 「すごくお気遣いいただきまして、こういう戦力状況の中、苦労をかけたね、というやさしいお言葉をいただきました」

 -超変革1年目を振り返って。

 「率直に言いますと、苦しく、つらい、我慢。けれど、若手が育ってきたのですごく楽しいシーズンでもありました」

 -苦しい部分とは。

 「夏場とにかく勝てなくなったとき、打つ方も機能しない。投げる方も守る方もすべてが思ったようにいかない。点も取れない、ミスも出る。接戦は終盤ひっくり返される。すべてうまくいかないから結果、負けが込んでしまった。非常に苦しかったです」

 -初めて経験した監督の難しさとは。

 「難しさはいろんな場面でありました。投手交代にしろ、野手のスタメン、とにかく1年終わってみて反省の方が多いシーズンでした」

 -その中でも喜び、楽しさを感じる部分は。

 「最後、岩貞が10勝してくれたりとか、高山が2割8分には届かなかったですけど、北條がレベルは低いですけど2割7分をキープしてくれたりとか、いいプレーを見せてくれたりした。

 原口も最後バッティングで結構打ち方を工夫したみたいで、これは来年まだ飛躍するなという予感もありました。そういう面では、まだ花は咲いていないですけど、芽は出てきたのかなという思いはあります」

 -攻撃面を振り返って。

 「最初の高山・1番、横田・2番というフレッシュなメンバーでいって。彼ら2人がオープン戦で結果を出したから。走る、攻撃的な2番バッターということで、ダブルプレーの少ない横田を。この2人が中盤から力不足で、横田が2軍に落ちたりとか、機動力野球というのができなくなってきた。

 もう1人足の速い江越が壁にぶち当たってしまって、走る野球がしたかったけどできなくなってしまった。今度は打つしかないなというところで、主力選手のゴメスとか鳥谷が本来持っている力を発揮できなかった。福留1人に頼らざるを得ない状況というのがしんどかった」

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