金本監督一問一答(4)ドラフト戦略は「将来大木になり得る選手を」
阪神の金本知憲監督(48)が5日、大阪・野田の阪神電鉄本社を訪れ、坂井信也オーナー(68)にシーズン終了を報告した。来季へ向けて、外国人補強、そして新戦力となるドラフトについても言及し、選手のみならず、スカウト陣についても注文をつけた。また、期待を裏切ってしまったファンへは改めて「育てながら強くする」方針を貫くと宣言した。
【以下、一問一答】
-補強について。
「今は選手の入れ替えの時期なので、外国人を含めて、補強は必要になってくると思います」
-具体的に補強ポイントは。
「今は打つ方であり、投手でいえば先発よりは後ろを任せられるピッチャーですかね」
-打つ方は中軸を託せるような選手になる。
「もちろんそうですね」
-ドラフトも控えている。
「今年はアマチュアにかなりいい選手がいる。豊作です。できるだけ将来性のある、目先の便利屋より、やっぱり将来大きな大木になり得る可能性のある選手をドラフトしていきたい」
-超変革の中には若手の育成だけでなく、スカウトも見直したいという言葉があった。
「ここ数年、これだけ生え抜きのレギュラーが育っていないという現実を考えると、来年、再来年というところでの現場の意見に気を遣わず、もう少し長い目で、大きくなる可能性のある選手を探してほしい。スカウトにはそういうふうに伝えています」
-1年間応援してくれたファンに向けてメッセージを。
「シーズンが終わったばかりですけど、来年はまた今年と違った形になるかも分かりませんし、基本的には育てる、育てながら強くするという方針はぶれずにやっていきたいと思っています。その中で今年のような結果にならないように、もっとたくさん勝てるように戦っていきたいと思います」