「フェニックスリーグ、阪神６－０ＬＧツインズ」（６日、アイビースタジアム）

　阪神・板山祐太郎外野手（２２）が、韓国・ＬＧ戦（アイビー）で２試合連続で１番に座り、先制３ランを含む２安打３打点を記録した。２盗塁と快足も見せつけ、チームを勝利へいざなった。

　雲一つない青空に白球が映える。０－０で迎えた五回無死一、二塁。内角高めを強引に振り抜くと、打球は失速することなく右中間フェンスを越えた。初回の先頭では中前へはじき返し、四球も２つ選んでこの日は全打席出塁。試合後、両手には好感触が残っていた。

　「（本塁打は）内角を呼び込んで打つことができました。全部出ることができ、四球も良かったと思います」

　みやざきフェニックス・リーグの初戦、４日・斗山戦（サンマリン）では５打数無安打。「一昨日、５タコだったので」と雪辱を期した一戦だった。掛布２軍監督も「外野のポジションはいっぱい選手がいるからね。『アピールしたい』という気持ちがあるよね」と野球に取り組む姿勢を評価し、さらなるアピールにも期待している。

　今季１軍では４０試合に出場。１０６打数２５安打、打率・２３６と結果を残すことはできなかった。掛布２軍監督は「スピードがもう少しほしい」と話す。俊足好打を極めれば可能性も広がってくる。

　「（甘い）直球をファウルにすることが多いので、一発で仕留めることが課題です」

　ドラフト６位入団からの下克上を期す背番号６３。来季への戦いはすでに始まっている。