高山、サード&内野用グラブで超練習 課題の守備力向上へ
阪神・高山俊外野手(23)が10日、課題の守備力アップの第一歩として、三塁の守備練習に取り組んだ。フリー打撃中、左翼で打球を追いかけていた高山が次に向かった守備位置は三塁だった。中村外野守備走塁コーチのノックを受け、一塁送球までの動作を丁寧に繰り返した。
今季の高山は外野手部門でリーグワーストの6失策。守備に課題があるのは明白だ。高山自身も「課題はバッティングも守備も本当にたくさんあるので」と自覚する。克服のためには基本から学び直す。キャッチボールでは久慈内野守備走塁コーチに、スピンの効いた球を投げられるようにと、ボールの握り方から指導される場面もあった。
三塁ノックでは捕球後の一塁送球まで行った。久慈コーチは「スローイングは今年の反省。ちょっと形を崩された時に立て直せるかどうか。矯正してね。ステップとかで、いい送球につながれば」と意図を明かした。
目からも吸収する。大和、今成といったグラブさばきが巧みな2人とノックを受けた。動きはまだまだぎこちない高山だが「目の前にすごいお手本がいる。マネしようと思ってもできないけど、少しでも近づけるように」と向上心は旺盛だ。
この日、高山が手にしていたのは外野手用よりも一回り小ぶりな内野手用グラブ。中村コーチは「しっかりゴロを捕るため。ゴロは(グラブの長さが)短いので、しっかり下半身から入らないと捕球が難しい」と狙いを説明。2年目のさらなる飛躍へ、高山は守備にも真剣に向き合い、一つ一つ課題をつぶしていく。