横田やっと出た!弾丸3ラン 打率0割台の男が上昇への号砲
「フェニックスリーグ、阪神6-3西武」(14日、南郷スタジアム)
阪神の横田慎太郎外野手(21)が14日、みやざきフェニックス・リーグの西武戦(南郷)で待望の一発を放った。打率0割台と苦しんでいた男が、ようやく放った本塁打。来季開幕1軍へ向けた号砲とする。
この一発を再スタートの合図とする。弾丸ライナーで右翼スタンドに着弾させた3ラン。みやざきフェニックス・リーグで打率0割台と苦しんでいた横田に、わずかな笑みがこぼれた。
「ずっと試合に出してもらっていて、チームにずっと迷惑をかけていた。打たないといけないなと思っていた」
4番に座りながら結果を残せなかった日々。だが、少しだけ気持ちが晴れた。1-0の三回1死一、二塁。西武・誠に対し、カウント1ボールからの内角直球を鋭いスイングで振り抜いた。打球は低い弾道で右翼フェンスを越え、9月21日のウエスタン・オリックス戦以来の本塁打。手をたたき、笑顔で迎えた掛布2軍監督とハイタッチを交わした。
一回の第1打席では右手一本で運ぶ技ありの左前打を放つなど、複数安打をマーク。だが、「(本塁打が)出た後の内容が大事なんだよ」と指揮官。残り2打席は一ゴロ、二ゴロ。練習でできている形を本塁打の後に出せなかったことに着目。「毎日(安打を)1本出すくらいでないと」と、残り8試合での奮起に期待した。
「明日打てなかったら(これまでと)一緒なので、継続してやっていく」と悩み続けた日々からの脱却を誓った横田。この日の2安打をきっかけに、上昇カーブを描いていく。