ドラ1大山「走れコウタロー」で登場? 白鴎大野球部部長は山本コウタロー氏だった
「関甲新学生野球、白鴎大12-0新潟医療福祉大」(22日、白鴎大学野球場)
阪神からドラフト1位指名を受けた大山悠輔内野手(21)=白鴎大=が22日、関甲新学生野球秋季リーグ第8節・新潟医療福祉大戦に「4番・三塁」で出場。1安打1盗塁2四球で、関東大会進出に貢献した。ネット裏では、かつて「走れコウタロー」を歌ってレコード大賞の新人賞も獲得した山本コウタロー氏(68)が生観戦。現在、白鴎大野球部の部長を務めており、大山は同曲を登場曲に採用するプランを明かした。
走れ、大山!昭和に大ヒットしたフォークソングを、自身の登場曲にする仰天プランだ。大山の所属する白鴎大野球部の部長はなんと、70年に「走れコウタロー」で大ブレークした山本コウタロー氏。甲子園が「走れ」の大合唱で盛り上がるのもいいかもしれない。
「(曲を)何回か聴いたことはありますし、(歌手としての山本氏も)知っています。(登場曲に採用する可能性は)ゼロではないと思うんですけど、周りの意見も聞きながら考えていきたいです」
フォークグループ「ソルティー・シュガー」が70年にリリースした「走れコウタロー」は大ヒットし、第12回日本レコード大賞の新人賞を受賞。山本氏はその後も、ラジオのパーソナリティー や「午後は○○おもいッきりテレビ」の初代司会者を務めるなど、お茶の間の人気者だった。
そんな“山本部長”に4年間、お世話になった。特任教授として教壇にも立つ山本氏。大山を含む多くの部員が部長の授業を受講。「社会学・地球環境問題」という難しい分野で、考える力を養うことができた。大山は「感謝しています」と話す。この日は恩師が見つめる前で、結果を出すことができた。
ドラフト指名後、初の実戦で2打数1安打2四球。四回には二盗を成功させ、ダメ押しの起点となった。強打が注目されがちだが、50メートル6秒2の快足も大きな武器。黒宮監督も「魅力の一つ。プロでも“走って”ほしいです」と背中を押した。
金本監督は「来春の1軍キャンプ参加」、「投手と捕手以外の全ポジション起用」と二つの可能性を脳裏に描いている。大山も「期待していただいているということなので」とやる気満々だ。あのメロディーが活躍を後押しする。厳しい世界も“走り”続けられれば、未来は開ける。