金本監督、秋季キャンプで「脳トレ」導入「選手に考えさせる」
阪神・金本知憲監督(48)が23日、甲子園で行われた秋季練習の際に、29日からの秋季キャンプに関して言及。実戦形式の対抗戦を行う中で作戦を選手に考えさせるプランを明かした。いくつかの状況設定がされた中で、どの作戦をとるかを考えさせることで「野球脳」を鍛えることが狙いだ。
鍛え抜くのは肉体面だけじゃない。29日から幕開けとなる、安芸での秋季キャンプ。来季に向けて重要となる期間を、ムダにできない。金本監督は実戦形式の練習を行う中で、若虎の「野球脳」に刺激を注入する。
「実戦(形式)を多く入れる。前にも言ったタイブレークだけど(それぞれの状況での作戦は)選手に考えさせる。(ベンチで考えを聞いた上で)サインは俺が出すけど」
すでに、キャンプで「タイブレーク式」の対抗戦を行うプランは披露済み。無死一、二塁、無死一、三塁、無死二、三塁など、作戦面でもプレッシャーがかかる場面を設定する方向だが、そこではメンタル面の強化と同時に、選手の「野球勘」を養うことも狙いとする。だから選手に作戦を考えさせる。
「攻撃側は1点ビハインド、守りは1点リードの状況で」と金本監督。その上で走者の状況設定を行い、攻撃側なら送りバントなのか、カウントによって右打ちなのか。守備側も相手打者との兼ね合いで、内野が前進守備をとるのか、外野の守備位置はどうするのか。首脳陣が決めるのではなく、選手に頭を使わせて学ばせる。
また、そこでの敗戦チームには何らかのペナルティーを科す考えもある。「(敗戦側の罰則は)何かはね。選手は怖いと思うよ」。報道陣に球場から宿舎までの約12キロの「罰走」の可能性を問われると「それもありえる。トレーニングコーチと相談して」と話したが、より勝負にこだわらせるための工夫だ。
そのプランを伝え聞いた北條は「いろいろな人の意見を聞いて考えながら野球をやらないと」と気を引き締めた。体を動かし、汗を流して、頭もフル回転させる。神経を研ぎ澄ませて、来季につながる土台を築く。
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