藤浪よ「悩め!」 侍強化試合に臨むエースに金本監督が愛のメッセージ
晋太郎よ、今年は大いに悩め!阪神・金本知憲監督(48)が24日、甲子園で秋季練習初のブルペン視察。WBC使用球で投球練習した藤浪晋太郎投手(22)の現状をチェック。11月の侍ジャパン強化試合に臨む藤浪へ「悩め!」とメッセージを送った。
外野で投手陣のダッシュに目を光らせていた金本監督が動いた。向かった先は小気味いいミット音が響く甲子園ブルペン。秋季練習中の投球初視察で、藤浪の現状をチェックした。
「今日はバランスを気にしていたんじゃない?香田コーチと一緒に。(シーズン終盤からのいい形を)継続している感じはあった。しっかり上からボールを叩けてるというか、縦振りというか」
11月の侍ジャパン強化試合に向けて、藤浪は徐々にペースアップ。この日、初めてWBC使用球で投球練習を行い、代表に送り出す指揮官は現状に太鼓判を押した。本番でも「継続してつかんでほしい」と願いながら、改めて今季のつまずきを分析した。
「向上心がありすぎて、いろいろ試しすぎるところがあるんじゃないかな。もっともっと、という思いでいろいろ試して、それで今年、失敗につながったんじゃないかな」
今季はまさかの7勝11敗、防御率3・25。指揮官の期待は裏切られたが、決して無駄な1年ではないという。プロ4年目の遠回りも向上心が旺盛だから。自らの現役時代を思い返しながら、「バッターもそういうときある。自分がどういうのが合っているのかとか。探しすぎて迷ってしまうというか。いいんじゃない?迷ったら」と回り道にも理解を示した。
指揮官が指摘した通り、シーズン終了後、藤浪は「うまく投げたい、うまく抑えたい、うまく打ち取りたい、球数を減らしたいとか…。そういうことを考えすぎて余計におかしくなった」と明かしていた。フォーム修正など、試行錯誤の末、方向性は見えつつある。「球速、球威、変化球のキレで圧倒できるピッチャー」へ。日本代表の強化試合も貴重な実戦マウンドとなる。
過去の代表経験からWBC使用球に不安はない。藤浪は「(変化球は)しっかり指にかかったらよく曲がる。曲がり幅が大きいので、そこはしっかり調整していきたい」と話した。順調にいけば秋季キャンプ第1クールで実戦形式のマウンドに上がる予定。好感触を呼び起こし、侍に合流する。
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