ドラ8藤谷、トリプルスリー斬る!セールスポイントは「4K」
「4K投法」で、T3(トリプルスリー)斬りだ!阪神からドラフト8位指名された藤谷洸介投手(20)=パナソニック=が27日、大阪府枚方市内にあるパナソニックアリーナで指名あいさつを受けた。194センチ右腕の売りは「角度、キレ、緩急、顔」の4K。ソフトバンク・柳田、ヤクルト・山田を抑え、ドラフト8位から成り上がる決意だ。
愛社精神あふれる誓いだ。藤谷はニッコリと笑い、3年間お世話になったパナソニックへ恩返しを約束した。
「テレビは大きい方がいいですね。パナソニック製でそろえる?そのつもりです!」
194センチの長身右腕は魅力たっぷりだ。同社のテレビ「VIERA(ビエラ)」のように、セールスポイント「4K」がそろう。
「“角度”で空振りが取れるので、そこは武器だと思います」
直球はMAX146キロ。常時140キロ前後だが、“キレ”で勝負する。畑山統括スカウト補佐は「体力アップできればスピードは間違いなく上がる」と潜在能力にベタぼれ。7月に敢行した「1日7食」の爆食いで10キロの増量に成功するなど、まだまだ成長の余地がある。
スライダー、カーブなど変化球も多彩だ。中でも「チェンジアップは自信があります」ときっぱり。26日のオープン戦・三菱重工長崎戦も“緩急”を自在に操り、6回1失点と好投した。
さらに“顔”は元ソフトバンク・斉藤和巳氏そっくりのイケメン。本人は「モテる?そんなことないです」と苦笑いするが、女子受けしそうなルックスも、スターの素質十分だ。
対戦したい打者にはトリプルスリー経験者の2人を挙げる。ソフトバンク・柳田とは今春のプロアマ交流戦で対戦し、遊ゴロに抑えたが、「すごいオーラでした」と圧倒された。憧れのヤクルト・山田には「角度のある真っすぐで勝負したい」と力強く宣言した。
「プロに入ったら順位は関係ないと思っているので、いいアピールをして頑張っていきたいと思います」
母校・周防大島高がある離島は「みかん」が名産。高校時代、みかん狩りの行事では、長身を生かして活躍したという。文字通り、“未完”の大器が8位指名から成り上がる。