西岡、弟分と歩む復活ロード 日本ハム・中田と2人きりハワイ自主トレ
阪神・西岡剛内野手(32)が、年明けから米国・ハワイで日本ハム・中田翔外野手(27)と2人きりで合同自主トレを行うことが8日、分かった。7月20日の巨人戦(甲子園)で負った左アキレス腱完全断裂からの戦列復帰を期す背水の17年シーズン。常夏の島でキャッチボールを再開し、野球人生をかけた復活ロードを歩みだす。
西岡は中田に連絡を入れ、ハワイでの自主トレを約束した。左アキレス腱完全断裂からの復活を期す背水の17年シーズン。例年、オフに合同自主トレで集まっていた「チーム西岡」を一時解散し、広島との日本シリーズを制した弟分と2人きりで、復活ロードを歩むことを決めた。
年明けの始動は常夏の島と決めている。近年のルーティンだが、今回ばかりは意味合いが違う。2月1日のキャンプインに向け、温暖な地でバットを振り、ボールを追って肉体をいじめ抜く…そんな青写真を描ける体ではない。
西岡自身が先頭で自主トレを引っ張れない事情もあり、昨季まで同行した日本ハム・西川ら他メンバーはチームを卒業。来年15年目を迎えるプロ人生をかけ、大阪桐蔭の後輩・中田と原点回帰。練習はウエートトレーニングとランニングが中心になりそうだが、ダイヤモンドヘッドをバックにキャッチボールを再開するプランも浮かんでくる。
鳴尾浜と甲子園クラブハウスの球団施設で一歩一歩、地道なリハビリを行う日々だ。7月20日の巨人戦で突如襲われた悪夢から3カ月半経過した今も不安は尽きない。球団との契約交渉では大幅減俸の条件提示を受けたとみられるが、本人は雑念を排除し、新しいシーズンへ向かう決意を固めているという。
重傷を負った5日後の7月25日には、自身のフェイスブックを更新し「俺の野球人生はこれで終わったと頭の中でグルグルしていました。(中略)僕は自然治療でいいと判断していました。なぜなら、終わったんだから手術する必要ないと思ってました」と、引退を覚悟したことを明かしていた。
だが、背番号7に復活の道を歩む決意をさせたのはファンの励ましの声。「ファンの皆さんと、球団関係者の方に支えられ、感謝感謝感謝です」。修復手術を受けることを報告し、翌26日に無事成功。10月初旬にギプスを外した。格好なんてどうだっていい。はいつくばって、もう一度グラウンドに戻ってやる。今、西岡はそんな覚悟で懸命にトレーニングに励んでいる。
虎の話題がFA宣言した糸井に集中する中、西岡の反骨心は沸々とたぎっている。年明け早々、中田とハワイへ旅立ち、復活への速度を加速させる。