ウエート地獄終わらない…秋季キャンプ打ち上げ後甲子園で1週間合宿へ
阪神が12日、秋季キャンプ終了後も「ウエートトレーニング合宿」を行う方向であることが分かった。キャンプ後に1週間ほど甲子園で実施予定で、秋季練習から安芸キャンプを通じて取り組んでいるトレーニングの継続が狙い。状況次第で金本監督が視察する可能性もあり、キャンプ終了がそのまま「地獄」からの脱出とはならなさそうだ。
10月29日からの秋季キャンプも、13日から最終クールに突入する。ここまで、選手は朝から晩まで精力的に振り込んできた。ランニング量も増えた。同時に、ウエートトレーニングでも必死に追い込んだ。そんな安芸での毎日も残り4日。ただ、厳しい地獄の日々がそこで終わりとはならない。球団関係者がキャンプ後の予定に関して言及した。
「キャンプが終わってからも、ウエートは継続して行っていく方向だと聞いています」
キャンプ打ち上げは16日。その後、ファン感謝デーなどのイベントはあるものの、並行して「ウエートトレーニング合宿」を敢行する流れとなる。11月中は選手を拘束できることもあり、期間は7日間程度の予定。キャンプ参加選手全員が対象というわけではなく、ある程度選手を絞って甲子園などで行われる方向だ。
昨年は実施されなかった今回の試み。今季は10月1日のシーズン最終戦後、1週間の休みを挟んで秋季練習を開始。そこから、金本監督も話した「体を強くしよう、大きくしよう」というテーマで、技術練習と共に、ウエートトレーニングにも意識的に取り組ませていた。
その流れを今回のキャンプで継続。例年より朝の練習開始時間を早め、体を鍛えることを目的にトレーニングを課してきた。ウエートも重視して肉体強化を促してきたが、キャンプ後も同じように取り組む。
ここまでの取り組みの成果を無駄にはできない。12月からは1月を含めて2カ月の自主トレ期間。選手がコーチ陣の手から離れる状態となる。そのため、ここまで体を限界まで追い込んできた取り組みを、改めて意識付けする狙いがある。合宿にはトレーニングコーチだけではなく、状況次第で金本監督が視察する可能性もある。
この日の安芸キャンプは休日。選手らは宿舎などで静養に努めて最終クールに備えた。16日を最後に安芸を離れても、場所を再び甲子園に戻すだけ。まだまだ終わらない地獄の日々。懸命に汗を流し、来季の飛躍につながる土台を築いていく。