藤浪、ダルビッシュ化で体重100キロ超へ 大谷流「1日7食」も

 阪神・藤浪晋太郎投手(22)が16日、鳴尾浜での秋季練習を打ち上げた。12月に実施予定のレンジャーズ・ダルビッシュとの合同自主トレでは「食事、栄養面」で指導を仰ぐつもりだ。昨オフに日本ハム・大谷が実践した「1日7食」を行う可能性もあり、一気のスケールアップを目指す。

 ついに突き抜けるときが来た。目標の体重100キロ超えへ。藤浪は「体をとりあえず大きくしたい。20キロ、30キロは極端ですけど増やせるだけ増やしたい」と、上限なしのパワーアップを決意した。

 12月に、レンジャーズ・ダルビッシュと14年1月以来となる合同自主トレを予定している。シーズン中の92~93キロから一気の増量をもくろむが、参考にするのはトレーニング方法だけではない。栄養学の知識が豊富なダルビッシュは「太りにくい」という藤浪にとって最高のお手本。体重増に結びつく食事について、積極的に助言を求めるつもりだ。

 「ダルビッシュさんは食事の面をしっかりされているので、そういうところもしっかり学んでいきたい。食事面、栄養面ですね」

 身近なところに成功例がある。昨オフ、ダルビッシュと初の自主トレを行った同学年の日本ハム・大谷は「1日7食」を敢行。93キロから大台の100キロに乗せた。過酷と思われがちな食トレも決して苦行ではない。茶わんにいっぱい盛るのではなく、食べるタイミングや内容を重視。大谷は、効率よく食べ、効率よく運動することを心がけていたという。

 藤浪も1年目から食事に気を使ってきた。朝、昼、晩の3食に間食を挟む「1日5食」を続け、サプリメントも効果的に摂取。独学で栄養学を学び、入団時の86キロから今年1月時点で95キロに到達させていた。プロ4年目を終え、「そろそろ体が出来上がってきた」という実感もある。ダルビッシュ流を貪欲に吸収し、巻き返しの来季へつなげる覚悟だ。

 この秋は充実の日々を過ごした。キャンプでは守備練習やクイックなどに時間を割き、侍ジャパンへ。12日のオランダとの強化試合(東京ドーム)では、2番手で登板し、2回3安打2失点。権藤投手コーチから「藤浪は良かったですよ」と高評価を受けた。今後はノースロー調整で疲労を取り除く。来年3月のWBC出場を視野に入れながら、過去最高の肉体を手にする。

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