金本阪神 来季スローガン「挑む」に 新たな挑戦へファン感で発表

 阪神の来季新スローガンが18日、明らかになった。金本知憲監督(48)が「勝負」と位置づける2年目シーズンのスローガンは『挑む』に決定。初年度のスローガン『超変革』の下、台頭した若虎と中堅、新たに加わる戦力が融合し、12年ぶりのリーグ優勝に挑む。新スローガンは19日、甲子園球場で開催される「阪神タイガース ファン感謝デー2016」で金本監督が発表する。

 金本監督は『超変革』の波を本物にするべく、スローガンの刷新を決めた。

 新たなスローガンは、『挑む』だ。

 変革の信念を携えたまま、新たな挑戦へ。きょう甲子園で開催されるファン感謝デーで虎将自ら、その言葉に込められた思いを4万人のファンに伝える。

 初年度は『超変革』の下、思い切った若手登用でペナントレースを戦ったが、夏を待たずに失速した。未熟さも露呈し、4年ぶりのBクラスと低迷。改革を誓った新体制に対する期待が大きかっただけに、ファンの落胆も深かった。だが、負けても失望の意味合いが近年と異なっていたことも事実だ。

 64勝76敗3分けで今季を終えた。金本監督は責任を全て背負い込んだ。シーズン最終戦で「監督としての力が足りず、チームの低迷を招いてしまいました。本当に申し訳ありません。この秋から、若手、中堅とさらに鍛え上げて、来年は巻き返す年、見返す年にしたいと思います」と懺悔(ざんげ)。16日に打ち上げた高知・安芸の秋季キャンプでは宣言通り「鍛える」をテーマにハードワークを課した。

 野手は両手の血マメを何度もつぶしながら1日1000スイングに励み、投手はウエートトレーニングで足をパンパンにしながら、技術練習に取り組んだ。これまでの秋季キャンプの概念を丸ごと覆し、19日間「ケガ人覚悟」で朝から晩まで鍛え抜いた。その成果は来秋まで待たなければならないが、過酷な練習全てが「チャレンジ」につながるものだ。

 鳥谷、ゴメスら主軸の不振もあり、打撃部門は軒並みセ・リーグ下位に沈んだ。勝つためには絶対的に足りないものを埋めなければならない。金本監督は「補強は必要。足りないものは攻撃力」と語り、積極的に編成会議に出席。ドラフト会議では大方の予想を覆し、1位に投手ではなく、大学日本代表の4番・大山(白鴎大)を指名。国内FA宣言したオリックス・糸井の獲得を目指し、新助っ人候補として一本化していた米大リーグ・メッツの巧打者、キャンベルとの契約交渉は合意に達した。

 クローザー候補として獲得を目指すレッドソックス傘下3Aのメンデスとは合意まで時間がかかりそうだが、17年の新戦力にメドが立ってきた。新しい芽が出てきたことへの期待。変革の風が吹く希望…。逆境に挑み、限界に挑み、セ・リーグ王者の広島に挑戦する。『挑む』こそ、金本阪神2年目の命題にふさわしい。

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