MAX159キロ 新守護神候補メンデスと合意 V奪回へ穴埋メるンデス!

 阪神は20日、獲得交渉を続けていた前レッドソックス傘下3Aのロマン・メンデス投手(26)と、来季の選手契約に合意したことを発表した。今後、担当者がメンデスのもとに向かい、契約を締結する運びとなる。クローザー候補の獲得が今オフの外国人補強の課題だった中、新守護神としての期待がかかる。

 必勝リレー確立へ、ようやく欠けていたピースが埋まった。この日、ここまで獲得交渉を行っていたメンデスと、選手契約に合意したことが球団から発表された。来季の新守護神として、期待が集まる右腕だ。

 メンデスは今季、メジャーでの登板こそなかったものの、3Aで32試合に登板。4勝2敗2セーブ、防御率3・38という成績を残した。64イニングで59奪三振の数字も光る。メジャーではすべて中継ぎで、通算45試合に登板してきている。

 最大の武器は191センチ、107キロという巨体を生かした、最速159キロという力強い直球。そこにスライダーなどの変化球を交えた投球が持ち味だ。早くから、中継ぎでの豊富な経験もあり、抑えを任せられる条件はそろっている。

 金本監督はシーズン終了後のオーナー報告の際、外国人補強に関して「投手で言えば、先発より後ろを任せられる戦力」と話し、早くからクローザー候補の獲得を目指していた。ようやく決まった、その「答え」。残留が決定的なマテオや藤川、さらには新たに中継ぎに挑戦する岩崎らと、終盤のリレーを構成する形となりそうだ。

 現在の状態にも不安はない。メンデスは10月下旬からドミニカ共和国のウインターリーグに参加。11日までに中継ぎで8試合に登板して、1勝0敗0セーブ、防御率1・08。計8回1/3を投げて1失点という結果を残しており、好調をキープしている。

 すでに、エリック・キャンベル内野手とも契約合意に達しており、近日中に球団から正式に発表される見通しだ。2人の加入で、三塁を守れる候補とクローザー候補という課題がクリアされた。巻き返しを図る金本阪神2年目の準備が、着々と整えられていく。

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