糸井が入団会見 「もっと上を目指したい」 背番号は7
オリックスからFA宣言し、阪神入団が決まった糸井嘉男(35)が25日、大阪市内のホテルで入団会見に臨んだ。
テレビカメラ11台、100人以上の報道陣が集結。スーツ姿で壇上に上がり、第一声は「いろいろ、ここ2カ月くらい考えて決めました。もっと上を目指したいという気持ちの中で変化は必要かなと思いました」とあいさつした。
真新しい背番号「7」のユニホームに袖を通し、新たなスタートを切る来季36歳となるベテランは「ここ最近の何カ月間、新聞を見とってもあんなに載ったことがない。ちょっと恥ずかしい。これまでちょっと活躍してもこのぐらいだから」と高い注目度についてそう語り、報道陣を笑わせた。
同席した金本監督は「(入団を)信じていました。初めての恋人ゲットしました。打って守って走れる選手。チームが変わっていこうという中で、糸井選手が入ってくれて少し勝ちに近づけたかな」と話し、満面の笑みを浮かべた。
糸井は11月1日に国内FA権行使を宣言。それを受けて金本監督は秋季キャンプ中の10日、安芸から緊急帰阪し、交渉解禁となった11日の初交渉に同席。「初めての恋人や」と熱烈なラブコールを送った。それから10日後の21日、糸井はオリックスに阪神移籍の意思を伝え、移籍が正式に決定した。
今季53盗塁をマークし、史上最年長盗塁王に輝いた超人。今季の阪神は機動力野球を「超変革」の一部として掲げたが、セ・リーグワーストの59に終わり、大きな課題として残った。24日の「オーナー杯」ゴルフコンペ会に参加した指揮官は糸井に“最低ライン”として「40盗塁」を指令。走攻守に桁外れの身体能力をみせる35歳は、チームに新たな“浜風”を吹かせてくれるだろう。