7を「託す」西岡から糸井に直接電話 “男気譲渡”の舞台裏明かす
オリックスから国内FA権を行使し、阪神入りを表明していた糸井嘉男外野手(35)が25日、大阪市内のホテルで入団会見に臨み、背番号を譲ってもらった西岡に対して初めて言及した。会見では「ITOI」の文字が刻まれた「7」のユニホームに初めて袖を通した。「やっぱり申し訳ない気持ちもあります」と複雑な心境を明かしながら、「すごく感謝しています」と後輩の配慮に素直な思いを口にした。
「7」は、糸井が日本ハム時代の2011年から6年間背負い続けた番号。思い入れも「それなりにはあります」と話し、こだわりを持つ。阪神では西岡が13年の入団以来つけていた背番号。だが、直接電話をもらい、「『託すんで、一緒に強いチームを作りましょう』という言葉をもらいました」と承諾を受けた裏話も明かした。
超人はその言葉をしっかりと受け止めた。アキレス腱断裂から復活を目指す背番号「5」とともに頂に立つ-。“優勝請負人”となるべく、既に来季へ気持ちは向かっている。「移籍1年目なので、全部が初めて。多少気を使ったりすると思いますけど、早くキャンプから溶け込めるようにしたいです」。西岡の“男気譲渡”に必ず応える。その背中で、チームを変えていく。