キャンベルあるぞ4番サード 金本監督が求めるのは「勝負強さ」
阪神・金本知憲監督(48)が3日、前日2日に契約締結が発表されたエリック・キャンベル内野手(29)を4番で起用する可能性を明かした。長距離砲ではなく中距離打者と見ているが、4番に置けるか否かのポイントは勝負強いかどうか。15年まで阪神で活躍したマートンのようなブレークと、得点圏での一打に期待を寄せた。
4番打者への理想はある。アーチ量産の大砲を置けるに越したことはないが、そこに固執はしない。大事なのは勝負強さ。その力があれば、キャンベルを主軸に据える考えがある。金本監督は、期待を込めて口を開いた。
「チャンスに強かったら。もちろんマートンも4番を打ってたわけだし。長距離、ホームランを打てる4番というのは理想かもしれないけど、それ以前に、勝負強い、チャンスに強いというのも、そっちの方が大前提の条件かも分からんね」
2日にキャンベルとの契約締結が発表。映像を見てきた中での印象を「中距離ヒッターかな。そこそこ守れるし、マートンみたいになってくれればいいかなという。ミート中心のバッター」と話した。イメージは、15年まで阪神で活躍したマートンのようなタイプだが、中距離打者というところだけで、可能性を狭めることはない。
「ここでどうしても1点とか、打ったら勝ち、打たんかったら試合終わりというところでね。どう打ってくれるかという。いつも言うようにそれがバッターの価値だと思う」
期待するのは試合を決める一振り。今季、あと一打が出ずに敗れた試合が何度もあった。チームの課題を解消してくれる打撃を見せてくれれば、それでいい。もちろん、一発への期待を完全になくしているわけでもない。ゴメスに代わる形での獲得。可能性はある。
「期待はしますよ。外国人選手なんだから。力はあるんだから、基本的に。スイングをちょっと見るだけで、変わる可能性もあるかもしれん」と金本監督。加入後の調整も「それはちゃんと尊重してやりたいと思う」と話すように、まず本人のスタイルを尊重。その上で、「大砲化」に動くこともありえる。
守備はまず三塁でスタート。基本的には開幕からスタメンで使う方向だ。「まあ、最初は使いますよね。特別何かない限り」。派手な一発はなくてもいい。求めるのは救世主としての働き。キャンベルで勝つ試合が増えれば、それだけ悲願の優勝も近づいてくる。