岩貞、熊本に支援金届ける!勝ち星、奪三振重ねて故郷へ
阪神・岩貞祐太投手(25)が3日、兵庫県姫路市の香寺総合スポーツセンターで行われた「熊本復興チャリティー・ベースボールフェスティバルin姫路」に参加。2016年4月に発生した熊本地震のことを「忘れないで」と話した左腕は、故郷の復興へ向け、自身の活躍に応じた支援金を届けたい考えを明らかにした。この日のチャリティーでは義援金約35万円が集まった。
師走を感じさせない日差しが、野球教室に参加した野球少年約330人と岩貞を照らした。子供たちの明るい声に「やっぱり元気をもらえるというか、僕も楽しませてもらった」と岩貞。充実した1日を過ごした。
今でも胸に刻み込まれている。「僕もダイエー時代のホークスの野球教室とか行ったりして、その思い出はいつまでたっても残っている。子供たちにはいい時間にしてもらいたい」と大切な思い出となることを願った。
少年少女たちを笑顔で指導する心優しき25歳は、故郷を襲った大地震に心を痛めている。熊本のために行動したい。尊敬するチームの先輩・能見が本年度の「若林忠志賞」を受賞するなど、社会貢献活動に熱心なこともあり、その背中を見て決断した。
「来年は地元の熊本のために(支援を)やってみようと考えています。支援物資もそうですけど、支援金っていうのが一番ありがたいということが分かったんで、やっていけたらと思います」
支援金の金額については「勝ち星なのか、奪三振なのか、そういうところになっていくと思います」と自身の活躍に応じて決める考え。「熊本のために少しでも力になればという一心でやっていきます」と復興への願いを、来季の活躍へとつなげる。
まずはマウンドで結果を残すことが必要不可欠。「一番は体力強化」と、シーズンを戦い抜くスタミナ作りを最優先事項としてオフを過ごす。技術面は来春キャンプで磨いていくつもりだ。
最後のあいさつでは「熊本地震があったことを忘れないでください」と締めくくった左腕。真価が問われる2017年は、故郷への思いを背負い、戦う。