ドラ1大山、虎史上初2年連続新人王や 甲子園歴史館で発奮「自分も名を残す」

 阪神のドラフト1位・大山悠輔内野手(21)=白鴎大=が4日、球団史上初となる2年連続新人王獲得に意欲を見せた。この日は他の新入団選手とともに施設を見学。甲子園歴史館では、名プレーヤーたちが残してきた記録に感激した様子だった。自分も球団史に残る選手へ-。その第一歩として、今年新人王を受賞した高山に続く。

 自然と目が留まった。視線の先にあったのは「新人王」の3文字。甲子園歴史館内のモニターに映し出されていたのは、過去に受賞した赤星らの映像。それを大山は食い入るように見つめていた。

 「やっぱり目標の一つとして新人王だったり、いろんな記録はあると思います。まずは自分のできることをやりたいなと思います」

 同じドラ1の先輩・高山に続く快挙達成へ、夢は膨らむ。2年連続で獲得すれば球団史上初の快挙。右の大砲に期待がかかる。「(歴史館に)ユニホームだったり、バットだったり、自分もあそこに名を残せる選手になりたいなと思います」。一度しか受賞できない栄光。1年目から活躍し、球団史に名を刻む思いは強い。

 甲子園のアルプスにも立ち入り、球場を見渡した。脳裏にはファンが熱狂する光景が描かれる。「大観衆の中で野球ができるのはやる気になる。楽しみです」。その中で持ち味である長打力を見せつけたい。「たくさんの方に期待されていると思う。その中でホームランを打ちたいと思います」。満員のスタンドに、豪快なアーチをかける夢も描かれた。

 もちろん、レギュラーが確約されているわけではない。新人王を獲得するためにも、まずはスタメンを勝ち取らなければならない。その前に立ちはだかるライバルは強力だ。同じ三塁のポジションを狙う最有力候補は新外国人のキャンベル。金本監督が現段階で「4番・三塁」と構想を抱く助っ人との争奪戦。厳しい戦いになるのは間違いない。

 それでもひるむことはない。「競争なので仕方ないことだと思う。でも負けてしまったら意味がないので。(誰が相手でも)勝てるようにしっかりやりたいと思います」と力強く言い切った。キャンベル以外にも中谷、陽川ら右の長距離打者が三塁の定位置を虎視眈々(こしたんたん)と狙っている。試合を決める一打、勝負強さを発揮した者が勝ち抜く世界。結果を出せば実績に関係なく奪い取ることができる。

 「(甲子園歴史館で)リーグ優勝の映像を見て、あの場にいたいと思った。貢献できればいいなと思います」。チームに新しい風を吹き込み、起爆剤となる。球団初の快挙、12年ぶりの悲願達成へ。ルーキーイヤーから「大山悠輔」の名を刻む。

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