藤浪 4年目で初ダウン更改 来季巻き返しへダル流サプリ要望
阪神・藤浪晋太郎投手(22)が27日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1000万減の1億6000万円でサイン。4年目にして初のダウン更改となったが、来季は200イニングを目標に今季以上の成績で巻き返しを誓うと同時に、球団側にサプリメントの充実を要望。これで阪神は全選手が更改を終えた。
悔しさは来季のマウンドで晴らす。「今年の成績を見て、納得した上でサインしました」。藤浪にとって入団4年目で初のダウンとなったが、気持ちはしっかりと来季に向けられていた。
「金額に関しては、(来季は)文句の付けようがないぐらい、ポンと上げてもらえるぐらいに活躍できれば」
1000万減の1億6000万円での更改。来季に取り返す意気込みはあるが、その評価はシーズン後のこと。何より大事なのはパフォーマンスの向上だ。昨年の14勝7敗、防御率2・40から、今季は7勝11敗、防御率3・25。同じ失敗は繰り返せない。
「(イニングを)200近く、200以上投げるのが目標です。最低でも180以上に乗せたいですし」
来季にかける思いが強いからこそ、今オフはレンジャーズ・ダルビッシュとの合同自主トレに臨み、6キロの増量にも成功。トレーニングだけでなく、栄養面で学んだことも多かった。手応えを感じているからこそ、この日の交渉で球団側に「要望」も出した。
「今回トレーニングさせてもらったところが、サプリメントが常備されていたので、あったら飲みますし。なくてもプロの選手なら自分で用意して飲むべきなんですけど、あると意識も変わると思いますし、そういう意味であった方がいいですね、という話を」
球団にもプロテインやサプリメントは常備されているが、ダルビッシュが用いるサプリメントなどを目の当たりにし、さらなる充実を望む気持ちが強くなった。金本監督も体作りの重要性を説いており、そこにもつながる提案。高野本部長は「検討材料の一つにしたい」と球団内で「ダルサプリ」の導入に関して話し合う方向だ。
今後はWBC日本代表に選ばれるか否かで流動的だが、やるべきことは見えている。「優勝を目指して、力になれるようにしたい。(200イニング到達のために毎試合)7回は投げていかないといけない」。すべてはチームのため。自分を追い込み、さらなるレベルアップを図り、タテジマをけん引する。