糸井 1年目からトリプルスリー目指す 近大先輩・大西宏明氏と爆笑対談

 目標は自身初のトリプルスリー!オリックスからFAで阪神に新加入した糸井嘉男外野手(35)が、近大時代の1学年先輩でオリックス、横浜などでプレーした大西宏明氏(36)と爆笑対談。泥にまみれた学生時代の思い出や、新天地での野望を軽快なトークで語り合った。虎1年目に打率3割、30本塁打、30盗塁を達成し、チームを日本一に導いて「御堂筋パレード」を実現させる。

  ◇   ◇

 (昨年、史上最年長で盗塁王に輝いた糸井が次に目指すものとは…。気心の知れた大西氏が、“超人”と呼ばれる男の真意に迫る)

 糸井「これは誰がリードするの?」

 大西氏「俺」

 糸井「絶対無理やん(笑)!無理やん(笑)!大西さん、大学の時はよく右翼前に打っていましたね」

 大西氏「『グシャッ』と詰まった当たり…って俺の思い出はいいよ(笑)!嘉男は打率、打点、ホームラン、出塁の何にこだわってやってるの?こんなに野球のこと聞くの初めてやけど(笑)」

 糸井「全部ですよ。全部興味はあります。昨年は盗塁でしたけどね。キャリアハイは目指したいですね」

 大西氏「金本さんも言うてたよな。トリプルスリーとキャリアハイ。首位打者と盗塁王は獲ってるんや。トリプルスリー、どう?」

 糸井「もちろん目標にはしています。ホームランも打ちたいです。浜風を逆風にしてください。『笑ぎゅう』(大西氏が心斎橋で経営する焼き肉店)の肉食ってパワーを蓄えたら打球も飛ぶんちゃう?」

 (一同爆笑)

 大西氏「俺の個人的な印象なんやけど、練習やってる?長い間プロでずっと頑張っててすごいなぁと思って。あんまり練習をしているイメージがなかったから(笑)」

 糸井「野手になって変わったんですよ。投手をやって『クビ』って言われたんで。プロってこんな簡単に2年で…。3年目の春でしたね。『ハッハッハッハッ、使えないよ』って。野手は『3年くらい見てくれるんですか』って聞いたら『見るわけない。今年結果出せ』って言われて。やらないとやばいなと、野球ができなくなるなと思いました」

 大西氏「それと、俺は阪神のイメージが全く湧いてこなかったんやけど、報道に出てた通り決め手は金本さんの熱い思い?」

 糸井「そうですよ」

 大西氏「そういえば、嘉男って阪神ファンやっけ(笑)?」

 糸井「いえ、松井秀喜さん(のファン)です」

 (トリプルスリーを目指す糸井のルーツとは…。近大時代まで記憶をたどっていく)

 大西氏「近大時代の俺と嘉男の思い出、何かあったっけかなぁ?どう?」

 糸井「あんまりないです(笑)。1年の時にめっちゃ肩が痛くて、2年の時に手術をして、3年でやっと投げられるようになって。楽しかったですね。大西さんに敬意は示していました(笑)」

 大西氏「宮津高校はあんまり上下関係がなかったんよな?全くないところから近大に来て、『これなんや?』と思ったやろ?」

 糸井「そう、それっすね。思いましたよ。『なんやねん“集合”』って。初めての寮生活だったんで、なんか気持ち悪かったですね、最初は。今日はそんな話(笑)?」

 大西氏「もう近大の話はどうでもええか(笑)。阪神には同級生の鳥谷君がいるけど、今年は36歳だね。お互いベテランやけど、『頑張っていこう』って感じかな?」

 糸井「全然ベテランやとは思っていませんけどね。(2013年に)WBCで一緒にプレーしているので。お互い興奮しながらやっていましたし、楽しみですね。(2次ラウンド・台湾戦で)井端さん(現巨人内野守備走塁コーチ)が打って、その前に鳥谷が熱い盗塁を決めてましたよね」

 大西氏「へ~嘉男いた(笑)?」

 糸井「いましたよ。見てなかったんでしょ?WBCに興味ないんでしょ(笑)?」

 大西氏「今年、お立ち台に7回立ちたいって言ってたけど」

 糸井「立ちたいですね」

 大西氏「今まで、最高で何本のホームランを打った?」

 糸井「19本です。しょぼいでしょ?」

 大西氏「いや、十分でしょ(笑)。あと11本足して30本」

 糸井「昨年は塁に出て盗塁をしたかったので、単打ばっかり狙っていましたね。今年もできる限り盗塁をしたいです」

 大西氏「昨年はFAだからあんなに走ったんやろ(笑)?」

 糸井「え~全く関係ないです(笑)。なんでかって?史上最年長盗塁王がかかっていたからです…。ウソですよ(笑)!ちゃんとキャンプから勉強したんですよ。盗塁王が2人コーチで来たんで。慶彦(高橋打撃コーチ)さんと西村さん(ヘッドコーチ)。目標を30個くらいにしてたんですけど40、50と目標設定を変えていったんです。あと意識も変わりましたしね」

 大西氏「じゃあ、今年も盗塁王?」

 糸井「そんな簡単なもんじゃないから。やればやるほど難しくなってきたから。投手の癖もあるけど、洞察力かな。感性…。ハッハッハッハッ(笑)。あるでしょ?」

 大西氏「いや、俺はあんまりそういう感性がなかったから(笑)。日本ハムで野手になった時は、外野に稲葉さんとか1軍に新庄さんがいて。そうそうたるメンバーの中でやっていたんだよね」

 糸井「あの時の外野は本当にすごい選手がおったんで、勉強になりましたね」

 -阪神は12球団随一の注目球団。今まで以上にマスコミの目も気になってくる。

 大西氏「俺のお願いは、阪神は結構いろいろ(マスコミなどに)書かれる球団やけど、変わらず嘉男はちゃんと嘉男でおってほしいというか」

 糸井「え、僕は何者ですか(笑)?」

 大西氏「いや一応、おバカキャラやん?宇宙人とか言われてるやろ?そういうのを封印せんでほしい」

 糸井「もう35歳過ぎたし、そろそろ封印やな(笑)」

 大西氏「笑ぎゅうに来た時は個室?」

 糸井「めっちゃストレスです(笑)。個室はないじゃないですか(笑)?カウンターでいいですよ」

 -新加入の決め手となったのは、金本監督の熱意だったと振り返るが、“超人”にとって、“鉄人”とは。

 糸井「熱意が心に響いたというか、僕の中で金本監督という存在はレジェンドなんで。そういう方にそうやって言ってもらえて、僕は正直言ってうれしかったし。金本監督は移籍してすぐに優勝をされているんで、僕もそうなれれば最高だと思っていますけどね」

 -最後にファンへ。

 糸井「御堂筋パレードができるように、必死に頑張るんで応援よろしくお願いします。一緒に優勝しましょう。頑張ります!」

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