ドラ7長坂 広島の機動力を破壊する 「機動破壊」モットーの母校で決意

 阪神のドラフト7位・長坂拳弥捕手(22)=東北福祉大=が3日、群馬県高崎市の母校・高崎健康福祉大高崎野球部グラウンドで自主トレを公開。1年目の目標に「開幕1軍」を掲げ、広島の機動力を“破壊”すると誓った。

 「広島の選手はかなり盗塁していた。捕手は盗塁を刺すことが魅力の一つ。そこはアピールしていきたい」

 2014年夏の甲子園で1試合11個の盗塁を決めるなど、機動力を駆使して相手を崩す野球で全国に名をとどろかせた同校。長坂自身も「機動破壊」をモットーに3年間を過ごし11年夏、12年春に甲子園出場を果たした。

 当時から部員全員で相手投手の研究を重ねるなど、野球選手としての「土台を築いてもらった」。捕手目線で自軍投手の癖を見抜いてアドバイスを送るなど、その経験が今でも生きている。

 その感性は、捕手として相手が足攻を仕掛けてくるタイミングを察知する能力にもつながる。「肩はめちゃくちゃ強くない。捕ってからの早さ、(送球の)正確性で勝負していく」というスローイングと合わせ機動力封じには自信がある。正捕手争いは混とんとしており、首脳陣に高い守備力を示すことができれば長坂にもチャンスはある。

 その先にあるのが、昨季セ・リーグでチーム118盗塁と圧倒的な数字をマークした広島の機動力封じだ。足の速い選手も多いが、特に対戦したい選手には「鈴木選手もかなり走ってたイメージがある」と同級生の名前を挙げた。開幕までの3カ月、アピールを続け、昨季16盗塁の“神ってる男”を封じる。

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